地の塩
今日はクリスマス・イヴ。昔、居候させてもらっていた友人は『日本人にとっちゃ、チキン食ってエッチする日だ・・』と、嘯いていたけど、やはりいいもんだと思います。朝から、なんとなく神聖かつ楽しい気分になって、子供たちとおもちゃ屋にいきました。息子はお目当てのものが無くてガッカリしていたけど、親である私がトミカコレクションで出ている映画『カーズ』のキャラクター、“ライトニング・マックィーン”を買ってしまいました。今年は最後まで“マックィーン”です。
お昼少し過ぎてパソコンを立ち上げてみたら、なんと佐賀からのトラック・バック!!先日のテキスト『豚骨スープの・・・・』を読んで頂いた方らしく、本当に感謝しています。身内、と言うか知人以外の読者がいることをあまり想定していなかったのでビックリしております。小説のモデルになった人といい、なんか私、佐賀の人に縁があるんですかね。
でもクリスマスって本当はあまりいい思い出ってない。昔はいつも飲み屋でバイトしていて、その日は物凄く込んで、店は繁盛して良いのだろうけど、働いてる私たちはたまったもんじゃなかった。普段、飲みなれない酒を飲んでげーげー吐く奴が続出し、トイレの掃除が大変だった。あの曲かけろ、この曲かけろってリクエストが一杯くるし、またカップルがデレデレしていていつもウンザリしながら適当なカクテルつくって出してた。結局、店が終わるのは午前3時ごろで、帰りにコンビ二で煮詰まったおでん買ってビール飲んで“ちくしょー”とか思いながら寝た。
今日もおもちゃ屋に行ったら、その駐車場で凄い年取ったおじいさんが警備員をやっていた。昔、飯場にいた時も、出稼ぎのおっさんたちはクリスマスなんて関係なく、皆、道路のフェンスやシートの見回りを律儀にやっていた。
そんなことを思い出したり、考えたりしてこのクリスマスに思い出したのがローリング・ストーンズのこの名曲です。本当は私が大好きな児童文学の作家にしてミュージシャンの長谷川集平さんの訳したのが最高にかっこいいんだけど、転載禁止となっているため、今回は過去の色々な訳を参考に自分で訳してみました。
地の塩 ジャガー&リチャーズ
労働者階級に乾杯
生まれの低い人々に乾杯
善と悪のためにグラスを上げろ
“地の塩”のために乾杯しよう
兵士たちのために祈ろう
そして彼らの骨身を削る任務について考えよう
彼らの妻と子供たち
家の火を絶やさぬようにし、
まだ大地を耕している そう
彼らの妻と子供たちのためにも祈ろう。
俺は顔の無い群集を見ている
灰色と黒と白が蠢いて
なんだかリアルに感じられない
とっても奇妙な光景だ
労働者階級に乾杯
数のうちにも数えられない人々に乾杯
彷徨える百万もの人々について考えよう
指導者が必要なのに 代わりにいるのはばくち打ちだけ
選挙に行かない人々について考えよう
彼らの空っぽの瞳はヘンテコなビューティ・ショウと
灰色のスーツを着た買収人どもの行進を見つめている
彼らに見分けられるのは
癌と小児麻痺だけ
俺は顔の無い群集を見ている
灰色と黒と白が蠢いて
俺には人だと思えない
とっても奇妙な光景だ
労働者階級に乾杯
生まれの低い者たちのことを考えよう
ボロを纏った人たちのことを考えよう
“地の塩”に乾杯しよう
労働者階級に乾杯
“地の塩”に乾杯
20億人の人たちに乾杯
生まれの低い者たちのことを考えよう
そう “地の塩”に乾杯しよう
“地の塩”に乾杯しよう。
いろんな人の訳+ナヴィ村訳 (詮索および転載禁止)
“地の塩”とは聖書に出てくる言葉で、『地球にとって一番大事な人やもの』を指す言葉らしいです。ああ、やっぱりストーンズはかっこいいなあ・・。皆さん良いクリスマスを。
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