猫の悪夢
猫の夢の中で
俺は嫌なやつだった
集会で虚偽の報告をさせたり
魚屋で秋刀魚を盗んでこさせては
それを隣の家の猫の仕業に見せかけるよう
命令したりした
毎日、凄いプレッシャーをかけた
猫は踏み切りに佇んで
遮断機をじっと
見つめて
いた
電車が走り抜けた
まんまるの眠りの猫が
ビクン、と驚いて目覚めるのを
見たことがある
今夜は下弦の月
塀の上で猫は
つくずく人間でなくて良かったと
思っている
猫は
あまり
俺に近づかない
今夜は下弦の月です。あいにく天気が悪くて私の住む町では見れません。そういえばこの前、夜中、家の近くのスーパーの駐車場で猫の集会を見ました。 本当に真ん中に一匹で、周りを他の猫が取り囲んでいました。寒空の下、何、発表してたんだろう?興味深い・・・。
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「詩集「The letter」 (107)」カテゴリの記事
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コメント
猫をじっとみてるときの気分、思い出しました。猫は私の心の中を読んでる。確実に。
ところで詩を書くとき、ナヴィ村さんは横書きで考えますか?私、俳句を書き留めるとき、なぜか横書きなんです。発表するときはもちろん縦ですが。
俳句はリズムが大事と先生に言われたせいかもしれません。
投稿: mimi | 2006年12月13日 (水) 09時59分
コメントありがとう!僕は絵を描くときは左手、字を書くときは右手なんだけど、詩を書くときは何故か左手で横文字を縦に書くんです。自分でも不思議です。だから、出来上がりだけ見ると横書きです。右脳と左脳の役割分担が変なことになってるんです。きっと。俳句、今度読ませて下さい。あんまり俳句って僕読まないんです。短歌は結構暗誦できたりするのあるんですが。
とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を BY寺山修司 とか。
今度ここに送って下さい。
投稿: ナヴィ村 | 2006年12月13日 (水) 19時53分