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     風に震える花は
     吸い上げる葉脈の水音に
     命の声を聞く
     春の嵐の雲の切れ間に
     太陽の
     逆巻く髪を捜しなが

     花よ  無情に延びている直線の地平は
     実は球体であなたを支えている

     花よ  いつか風にさらわれたあなたの種子たちは
     国境を越え 
     アスファルトの裂け目密かに芽吹いている

     花よ  激痛とともに手折られたあなたの半身は
     旅人の手の中で 今
     彼の意固地な魂をそっと癒していいる

     花よ   泣いてはいけない 昨日の輝きが
     ただ未熟さゆえのことと知った今でも

     時間の無い世界では
     産声から念仏までの
     生まれてから老いていく
     命があるだけ
     まして輪廻など
     ただ一度きりの
     自分がいるだけ

     風に震える花は
     その痛みの記憶を
     愛の磁力に変え 
     強さに変える

     自惚れた神々が気まぐれにもたらした
     その美しさを
     なんとか 散らさまいとして

 

  今日は立春。暦の上ではもう春です。近頃は異常気象なのか、暖かい日もありますが、朝夕はまだまだ寒い。私は実は一年の中でこの時期が一番苦手。なんかバイオリズム的に良くない感じがします。ま、Hold onってことで。

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詩集「The letter」 (79)」カテゴリの記事

コメント

良い詩ですね。

"生まれてから老いていく

命があるだけ”

最高です。

約5年ぶりにカゼをひきました。自分が強すぎると他人へのやさしさがにぶっていたかもしれないと思いました。やさしさがなければ本当に強くはなれないと。

花の世界でも、「お隣のガーベラさん"葉脈硬化”でもうダメらしいのよ」「まあ、お気の毒に・・・」とか会話してんのかな。

投稿: jazz坊主 | 2007年2月 5日 (月) 23時19分

この詩、ずっと以前、君も多分知っている女性がある日突然訪ねて来たことがあって、それで書いたんだよね。すごく傷ついている感じでさ。

 花も話してんじゃない?きっと。スティービー・ワンダーに“シークレット・ライフ”ってあんの知ってる?植物がコミュニケーションしてるって、アメリカの科学ドキュメンタリー番組みたいなやつのサウンド・トラックなんだけど。西条秀樹が歌ってた“愛の園”入ってるやつで、クレジット見ると子供のコーラスでまだちびっ子だった西田ひかるも入ってんだよね。

 お隣のガーベラさん、痛風でもうビール飲めないの・・ざまあみろ・・とかね。

投稿: ナヴィ村 | 2007年2月 6日 (火) 05時53分

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