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“鉄人”工藤を見ろ!

工藤公康 粗食は最強の体をつくる!―食事を変えれば、体が楽になる!強くなる!若くなる! 工藤公康 粗食は最強の体をつくる!―食事を変えれば、体が楽になる!強くなる!若くなる!

著者:幕内 秀夫
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 去年、つま恋でやった吉田拓郎とかぐや姫のライブをNHKで見た時、作家の重松清が『拓郎は40代の頃より、今の方が若い。』というような事を言っていた。確かに40代の頃の拓郎は精彩を欠いていた。まだ若者でいるべきなのか、もうおやじ然として振舞うべきなのか、迷っているように見えて、痛々しくさえあった。現在は、もう若者ぶろうとする必要がない程に齢を重ね、迷いがない分、逆説的に拓郎は若さを取り戻したとゆうことなのか。

最近、この40代の頃の拓郎の感じが良く分かる。私は今年42才で厄年、六星占星術では大殺界のど真ん中だ。しかし、そんなことよりも、自分で実感している衰え感といったものが結構深刻な場合があって、こんな私でもついに年齢というものを意識するようになってしまった。

なぜ、こんな話題から書き出したかというと、昨日、ジャイアンツの工藤が横浜ベイスターズに移籍が決まったニュースを見たからである。工藤公康は今年で44歳だ。10代後半から20代が絶頂期、30代になるともうベテラン、30代後半でもう引退が囁かれるシビアなプロ野球の世界にあって、44歳で先発ローテーションに入り、第一線で投げる彼は正に“鉄人”と言っても良い。ジャイアンツは何故、工藤を出したのだろう?普段はアンチ・ジャイアンツを装っている私も、工藤が投げている試合は真剣にジャイアンツを応援していた。私と息子はジャイアンツ中継ぎ陣の変な外人ピッチャーたちを“ぶっ壊し屋”と呼んでいて、工藤がせっかく老練な投球でゲームを作ったのに、それら全てを台無しにる“奴ら”に心底怒ってテレビに叫んだものだ。『ほーら、またやりやがった、ぶっ壊し屋!』

 ジャイアンツは工藤を出して、またヘンテコリンな外人たちを高い金で連れてくるつもりでいるのだろうか?今の巨人って、ホンと、分からん。

 工藤はきっと若かった頃の自分のイメージに、今の自分を近づけるというような発想はしていない。スポーツ選手に限らず、多くの人が年齢による衰えを意識し始めた時、かならず、“昔だったらこの位・・・・”と若い頃のことを考えてしまいがちだが、工藤は昔の自分と現在の自分が全く別人だと、誰よりも良く理解しているのではないだろうか。失ったものの代償として得たもの、それは経験とか知恵とか言われるものなのだろうが、彼はそれをフルに機能させるための努力を地道に続けているのだと思う。

 私は去年、インボイス西武ドーム、東京ドーム、仙台宮城フルキャスト・スタジアムなどに行ったが、横浜スタジアムは昔、佐野元春のコンサートを見て以来行っていない。今年で工藤が終わりということもあるだろうか?(新聞では43歳にしては異例の複数年契約だとあったが。)だとしたら、息子に工藤の雄姿を生で見せてやりたいと思う。私の子供の頃からの自慢は長嶋茂雄の現役時代を生で見たということであり、その意味で、去年、私は息子に現役の野球選手としての新庄剛を見せるために何度も球場に足を運んだ。今年は横浜に行く回数が増えそうだ。

 工藤がどのような健康管理をしているのか、特に何を食べているのか?この鉄人の秘密をこんな面から光を当てた本がある。私も見習って節制しなければ。しかし、その理由が二日酔いがなかなか抜けなくなったというんじゃ、そもそも矛盾しているが・・・・。ああ、早く野球始まんないかな・・・・。

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