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青空

 

ー娘にー        


きれいな黒い瞳に映る
鰯雲の空の青から
不意に
水が湧き出る
その小さなパールの粒が
ゆっくりと伝って
頬で止まった

私はそれを唇で拭った
舌で舐めた
悲しみの味ではない
しょっぱい
青空の味

まだ喋れないお前の
私には触れられぬ心
だが
心はいつか言葉になり
そう遠くない日
おまえは本当に
私の触れえぬ者
となる

風船が上がっていく
天使のように
おまえの頬に
青空が流れている

 

 

 娘がづっと小さかった時の詩。“鰯雲”だがらまたまた全然季節外れですが、最近の彼女は、この頃が嘘のように喋る喋る(笑)。しかし、私の狂人のような日記を読めば、娘がそうなるのも無理は無かろうとも思います。しばし、反省。

 娘は小さい頃はいわゆる言葉が遅くて、もしかしたら、耳が悪いのか?とか、言語機能に何か問題があるのか?など心配した時期もありましたが、とんだとりこし苦労でした。

それで“触れえぬ者”になるのは、ホント、あっと言う間でした。

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