« 追憶の親子丼 | トップページ | 07 ゴールデン・ウィーク後半! »

屋上のロボット兵

20070430135718_1  本日は『三鷹の森ジブリ美術館』に行ってきました。このゴールディン・ウィークに実家の弟夫婦が行く予定にしていたものが急に行けなくなって、それでチケットを2枚郵送してくれたのです。

 私は先週、栃木県の“ツインリンクもてぎ” へ息子と二人で“インディ300マイル”を見に行ったところなので、今回はその穴埋めに娘と二人で行ってきました。娘とは、彼女が今よりづっと小さかった時『天空の城ラピュタ』ごっこを良くしました。『シータ!シータ!』『パズー!パズー!』って。懐かしいですが、娘は全然覚えていないそうで・・・・・ちと哀しいです。

 私は宮崎アニメに関しては普通にファンです。普通に、と断りが入るのはこの人のファンの場合、熱狂的な人が多くて、ちょっと宗教的なノリすら感じさせる人がいるからです。

 はっきり言うと私は『もののけ姫』あたりから全然ダメです。しかし、これは単に好みの問題なので、余りうんちくを垂れるのは止めますが、一つだけ言いますと、その辺からメッセージありきの、ありがたがって見るものになってしまった、なんかそんな印象があります。たかが、子供が見る漫画・・・そういう部分って絶対必要だと思うのですが。で、そんな私の宮崎駿ベスト3は

       

       1 『天空の城ラピュタ』

       2 『となりのトトロ』

       3 『ルパン三世 カリオストロの城』

 

 ということになります。

 それで今日行った『三鷹の森ジブリ美術館』ですが、きっとこういう機会がなければ私は自分からは絶対に行こうとはしなかった筈の場所で、逆にもしこの機会を逃したらもう行くことは無いと思い、楽しみにして行きました。考えてみたら私は今時珍しくデズニー・ランドにも一回も!行ったことがなくて、つくづくこういうアニメを具現化したような施設に興味が無い性格なのだなあと思います。

 行って思ったことが二つあります。一つはアニメーションというものが作られる現場をファンタジックに見せているということ、もう一つはアニメという虚構の世界を具現化するということは二重の虚構であって、その部分は一見心地よさそうに見えてとても気持ちが悪い、と言うことです。

 例えば中のスタッフ、カフェの店員さんたちは皆、物腰、風貌も含めて宮崎アニメに出てきそうな人達ばかりで(皆、きっと宮崎アニメのファンなので自然とそうなっているのかもしれませんが)“気のせいかな、俺がうがった見方をしているせいかな、”と思っていたら、麦藁帽子を被った売り子がいるラムネやビールが売っているスタンドに、一緒にきゅうりがまんま売っていて、これも『となりのトトロ』的世界観を演出しているんだんあ、と思うとなんだか複雑な気持ちになってきました。

 また、子供の視線で見て、想像力が発揮できるようにと建物の構造やら光線の加減など、細部に実に様々な趣向が凝らされているいるのですが、それは本来、子供達が日常の身近な空間の中で発見するべきもののはずで、大人がこんなにj心地良く用意してしまっていいのか?という疑問が湧きました。

 なんか批判的なことばかり書いてしまいました。チケットを譲ってくれた弟くん、ゴメンナサイね。

 で、そんな『三鷹の森ジブリ美術館』の中で、最も感動的な場所はというと、それは写真にもあるロボット兵が立っている屋上です。状況としては映画でのそれと全く逆で、その意味において感動的なのですが、私はこのねじれた状況の先には映画と同じ結末が待っているような気がして、その時、風の吹く平原で、もう一度このロボット兵に会いたいと思いました。

 宮崎アニメには実に多様なメッセージがあって、私もそのいちいちに感動したくちなのですが、それらのメッセージを受け取った側がこういった形のみに収束してしまうのだとしたら、何か虚しい気がします。

 ところで、館内のみで上映されている映画『星を買った日』を見ましたが、15分位のとても良い短編でした。こういう詩情溢れる短編をテレビ・アニメ化していっぱいやってくれたらいいのに、素直にそう思いました。フランソワ・トリュフォーの初期の短編映画やビクトリ・エリセの長回しの風景描写・・・・・なんかそのへんの雰囲気を感じました。

 そう考えると私が子供の頃見てたアニメって、ほとんど宮崎駿が手がけたものでした。『ルパン三世』とか『海のトリトン』とか『アルプスの少女ハイジ』とか・・・・で、それが本当の彼の全盛期。

 今、映画じゃなく、もう一度、宮崎駿がつくるテレビ・アニメを見てみたい。そんな気がします。

 それって、随分、贅沢ですが、私ら子供の頃ってほとんどそうだったんです。良いもの見て育ったんだなあ・・・・・・・・・・・・・・・・つくづくそう思います。

また、やんないかな、カルピス名作劇場・・・・・・・・・。

|

« 追憶の親子丼 | トップページ | 07 ゴールデン・ウィーク後半! »

日記・その他 (227)」カテゴリの記事

コメント

 そうですか、行ってきましたか。(よかったネ。)
 前回の親子丼の話にもあった、君と僕がかつて育った場所こそ、宮崎アニメそのままの場所でしょ?それに三鷹だって君と僕が育った場所です。そんな現実と虚構を比べたりしちゃいけませんぜ。
一度デズニィーランドに行ったらいいよ。虚構を本気で具現化することを徹底するそれはそれは凄まじいもんだぜ!!

投稿: ほぴ村 | 2007年4月30日 (月) 22時43分

あっ、あと書くの忘れてた!!ハム届いたよ、ありがとう!!

投稿: ほぴ村 | 2007年4月30日 (月) 22時44分

誤解のないよう言っておきますが、僕は相当楽しんだんです。これ本当。ただ、微かに僕が嫌いなおたくのコスプレ?的な感性が感じられる部分があって、それは少し鼻についた。

投稿: ナヴィ村 | 2007年5月 1日 (火) 05時33分

久しぶりに遊びに来ました。私の宮崎アニメのトップ
3を考えてみました。

1『風の谷のナウシカ』
2『天空の城ラピュタ』
3『となりのトトロ』

『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』きわどい
ですねえ(笑)1票差ということで。私の場合、息子が
ギターに興味を持っているのかよく弾けとぐずり
ます。今年で3歳になるのですが私のオリジナル曲
をたまに唄っているのを妻が聴いているそうです。
親バカですね(笑)息子は最近、千と千尋やトトロに
はまっています。

投稿: マックス デミアン | 2007年5月 2日 (水) 23時52分

 マックス・デミアンさん。お久しぶりです。『風の谷のナウシカ』が実は僕もダントツで1なのです。が、この作品の場合、別格で、いずれ映画のコラムとしてちゃんと書こうと思い、あえて外しました。
 
 お子さんがまだ小さいのなら、宮崎アニメを様々、見せてあげると色々気がつくことがあると思います。

 我が家の子供達が小さかった時、ナウシカ、ラピュタ、もののけ姫、紅の豚、なんかは全部ダメで、トトロだけが最初から釘づけでした。正しいアニメの在り方?で作られているのはトトロなのだなあ、いつも思っていました(本来、子供が見るべきものという意味で)。

 三鷹のジブリ美術館についてはちょっと、批判的なことを書いてしまいましたが、東京の井の頭公園のすぐ隣なので、場所も良く、東京にお越しの際は行って見ると楽しいですよ。

 

投稿: ナヴィ村 | 2007年5月 3日 (木) 07時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/186188/6259423

この記事へのトラックバック一覧です: 屋上のロボット兵:

« 追憶の親子丼 | トップページ | 07 ゴールデン・ウィーク後半! »