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天界の言葉

57a976de “天界の言葉を地上に降ろすために遣わされた巫女”と、以前ある評論家が彼女のことを書いていたのを読んだことがある。

 圧倒的な存在感とパフォーマンス、カリスマ性、歌唱力、曲と言葉の素晴らしさ、日本の女性シンガーソングライターはユーミン派かみゆき派に分かれると良く言われるが、ユーミンに続く人というのは数多見かけても彼女に続く人というの今だ見たことがない。と言うかフォロワーにすらなれない。中島みゆきはいつの頃からか、空前絶後の存在になってしまった。

 私が一番好きな中島みゆきの作品は『臨月』。製作開始から完成まで約10ヶ月かかったのでこの題名になったとの作品だが、有名な『一人上手』が入っていて、高校生の頃、良く聞きいた。父を亡くした直後に彼女が書いたという『雪』、また最後の『夜想曲』まで、1曲たりとも駄作無しで、このレコードによって私はみゆき派になってしまった。

 去年、ふとしたキッカケで聞いたこの『転生』は通算何枚目のオリジナルアルバムになるのだろう?『地上の星』の大ヒットで文字通り“巫女”になってしま感のある彼女だが、私はこのアルバムで再びノックアウトされ、自分が“みゆき派”であることを再認識させられた。この人ってどれだけ名曲を書けば気が済むんだろ。と呆れるほどの楽曲が並んでいる。

 特に『サーモン・ダンス』。私は何故かこの歌を聴いて、以前テレビのドキュメンタリーで見た、シベリアに抑留され、その後、数奇な運命を経てロシアで長く暮らしていた元日本兵の話を思い出した。

 

 このアルバムを聞いて、“転生”とは死後にもう一度生ま変わることではなく、一度きりの人生の中で何度も生まれなお(生き直す)すことだと教えられた気がする。

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