« ニッカボッカ田中 | トップページ | 台風パトロール »

『100万回生きたねこ』~愛の修行

100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1)) Book 100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))

著者:佐野 洋子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  先日、この絵本が出版されて今年は30周年だという新聞の広告を見ました。初めてこの絵本見た時、私はとても感動しましたが、でもこの物語の何処に感動しているのかは良く分かりませんでした。

 もし、本当に前世と言うものがあり、人が“愛”を学ぶために繰り返し生まれ変わって来ると言うのなら、私も“百万回生きた人間”なのでしょう。そしてその都度、この世を去るにあたって、“全然、悲しくなんて”なかったのかもしれません。

 江原啓之の例の前世やオーラを見る番組を見ていると、人は現世での問題の遠因として前世に理由があるとされると、とても納得がいくようです。見て貰った芸能人は一様に涙し、話を聞き終えると揃って上気した表情で目を輝かせています。

 実は私も江原さんではないですが同じような能力があるという人(自称)に何度か前世を見て貰った事があります。でその人曰く、私の前世は西部開拓時代のアメリカの“平原インディアン”だったと言うことです。私には左目から眉の辺りに白斑があるのですが、それは騎兵隊と勇敢に戦って矢を受け、致命傷となった傷の跡なのだと言われました。でも、私はその頃、実際にナヴァホ・インディアンの居留区を回る旅から帰ってきたばかりだったので、きっと誰かからそのことを聞いて、都合よくそう言っているのだろうと、私は信じませんでした。

 次は神奈川県相模湖畔のゲーム・センターにあった前世占いのマシーンです。例によって誕生日や出生地などを知っている限り細かく入力すると、かなり長文の文章が打ち出されて来ます。それによると私は明治時代の小学校の先生だったらしいです。当時の日本人はまだ一般的に教育に対する理解が乏しく、学校に行かせず農作業に子供を従事させる親が多かったから、役人とともに村々を回り、親達を説得したりしたと言うのです。西洋での教育事情を探るため密航してアメリカに渡ったこともあるとも書かれていました。でも、そんな先生がいたら歴史に名が残っているんじゃないかと思うのですが。ま、今生から見ますに、ただ行っただけの凡人だったのに違いありません。

 で、その次はネットに良くある前世占いです。先月初め体調を崩し家にいるしかなかったので、ヒマなのでやってみました。結果は幽閉されている罪人、そして捕まる前も怠け者の詐欺師のような男で、牢獄で自分が騙した女性に対する後悔の念で一杯だったと言います。

・・・・・・・と、このようにやり始めるときりがないのですが、ここで一つの疑問があります。地球上の人口というのは増え続けている筈ですが、一人の人が複数に生まれ変わってきたりもするのでしょうか?だとするとあなたと私は前世でも出会っていたとか言う以上に、同じ人間だった可能性だってあるのじゃないでしょうか?それとも他の生命(動物と虫とか)が人間になったりとか?

 私は考古学に携わる人間なので、今まで様々時代の遺跡を調査してきました。縄文時代の住居跡、弥生の石器工房跡、奈良・平安時代の集落跡、古墳とか江戸時代の屋敷跡とか明治時代の牧場 とか・・・。で、たまに“これは私の家だったのでは”とか、“これは私の墓では?”などと思って掘っている時があります。

 この前、江戸時代の便所甕を掘っていたら、底から銭が一枚出てきました。

 私は一体何をしに今回、生まれ変わって来たのでしょうか?

     

     僕はこうして座って 

     車輪が回っているのを ただ眺めている

     回っているのを見るのが好きなんだ

     メリー・ゴー・ラウンドからはもう降りた

     後は勝手に回ってくれ

      

       『ウォッチング・ザ・ホイールズ』 by ジョン・レノン 

 

 真実の『愛』を学んだ時、輪廻の環が止まる。そういうことなのかしら。これはそういうお話なのでしょか?

 

独断的評価 ★★★★★  

 

|

« ニッカボッカ田中 | トップページ | 台風パトロール »

Books (71)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/186188/7772721

この記事へのトラックバック一覧です: 『100万回生きたねこ』~愛の修行:

« ニッカボッカ田中 | トップページ | 台風パトロール »