蛍火
焚火のあとの灰の中の
熱い蛍火に
風をはらませ
今一度
燃え上がらせてみようと
してみたりしてー
煙の迷宮を
規則正しく彷徨う
毎朝同じ時刻に
見も知らぬ
未来の冷たさで
古(いにしえ)の顔を
洗い落とす
朝
昨日と同じ足から
靴を履き
ドアを開くと
炎が
荒野に
燃え広がっていた
夕べ
枯らしが吹いた
ので
今日、木枯らし1号が吹いたらしいです。寒い寒い。
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焚火のあとの灰の中の
熱い蛍火に
風をはらませ
今一度
燃え上がらせてみようと
してみたりしてー
煙の迷宮を
規則正しく彷徨う
毎朝同じ時刻に
見も知らぬ
未来の冷たさで
古(いにしえ)の顔を
洗い落とす
朝
昨日と同じ足から
靴を履き
ドアを開くと
炎が
荒野に
燃え広がっていた
夕べ
枯らしが吹いた
ので
今日、木枯らし1号が吹いたらしいです。寒い寒い。
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日没から夜明けまでの
闇を泳ぎきった光が
君の住む街に零れる最初の一滴を
君は見たことがあるか
濃い緑の
山の木々がレモン・イエローに染まり
やがて枯葉色になる瞬間(とき)を
目撃した人は未だにいない
神がアトリエで仕事を終え
キャンバスの隅に署名する段になって
はじめて人は
季節が変わったことに
気が付くのさ
もし、視覚を失ったら
ぼくらははどうやって
季節が変わったことを知るだろう
春 沈丁花の香り
夏 プールではしゃぐ子供達の声
秋 秋刀魚の匂い
冬 頬に触れる粉雪
そうやって
残された感覚の湖面に漣(さざなみ)
が広がる度
心は少しずつ
色彩を取り戻すのか
では愛を
愛を感じるにはどうすればいい
愛の色を
それはは
土の匂い
貝殻の叫び
太陽の髪
風の口笛
花の呼吸
森の祈り
波の鼓動
稲妻の轟
無骨な手
燃え盛る頬
必要なのは日々の僅かな余白
その余白の中に長々と寝そべること
やがて大いなる眠りが訪れて
ぼくは見る
かつて共に地図の無い旅をした
獣のように
美しい少女の
淡い水彩の夢を
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蟻の這い出るスキもない。万全の継投策で落合中日優勝。53年振りとか言うけど、そんなの知っているのはよほどのお年寄りくらいしかいないので、ほとんどの人にとって中日が日本一になるのを見たのは今回が初めての筈だ。
凄いな、落合監督。さすが“あぶさん”とホームラン争いまでした人だ。
山井が8回まで完全試合をやっていた。きっと日本シリーズで、しかも優勝を決める一戦での完全試合など史上初めてのことだろう、などと思って見ていたら、山井、9回まさかの降板。ちょっとテレビから目を放していた時だったので、初め、打たれたか、ファーボールでも出したのかと思って、それで山井のモチベーションが途切れたのを見越してのことかと思ったが、そうではなかった。
こういうのを執念って言うんだろうな。どこに完全試合をしている投手を降板させる人がいるかね。
確かに点差は僅か1点差。山井は図らずも完全試合と優勝という二重のプレッシャーを背負うことになり、しかも9回ともなればいくら好投しているとは言え、球威は落ちている筈で、そういったマイナス要因を消去してくとやはり最後は守護神岩瀬の登板という選択になったのだろう。
私達は時としてスポーツに勝敗以上の“何か”を求めてしまいがちになる。それは“ドラマ”と言ってしまっても良いが、例えば続投した山井がその後打たれ、そこからシリーズそのものがひっくり返るようなことがあったら、私などは逆にそれをスポーツの醍醐味として大いに楽しんでしまう性質だ。しかし、勝負の当事者は当たり前だが、勝ことだけを考えて最善を尽くすべきで、落合監督の采配は“絶対に勝つ”とはどういう事かを目に見える形で教えてくれた。
それは冷静に戦局を見極めることと日本人特有の情念に流されないことだ。昨日はある意味で監督は山井の“完全試合”というドラマ=情を切り捨てて、優勝を取った。切り捨てて、とは言葉は悪いが、しかし、そこを求めすぎることがあの場合、最大の目標たる“優勝”の障害となる可能性が僅かにせよ、あった。
勝利とはもしかしたらあらゆるドラマを排する努力のことを言うのかもしれない。完全な勝利はスムーズで、ドラマが生まれる余地などないからだ。見ているほうは面白くもなんとも無いが、勝負師が目指しているのは正にそういう状態なのだと思う。
なぁーんて考えては見たものの、MVPの中村紀洋にはやはり泣けた。大リーグでダメで、オリックスともめて、もしかしたらもう野球が出来ないかもしれないという土壇場で中日に拾われたノリ。本当に1からのスタートで、シーズンの最後にこういう結果が出るとは本人も思っていなかっただろう。
道は 後ろに あった。
長渕の歌が聞こえてきそうだった。ノリのこの活躍を見て、一番、悔しがっているのはきっとキヨ(清原)だろう。
やはり、人間がやっている限り、ドラマは生まれてしまうなあ。
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