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我が窮状

沢田研二/ROCK’N ROLL MARCH 沢田研二/ROCK’N ROLL MARCH
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 平和ボケの街ど真ん中での大惨事、義務無き権利の主張、飽食の果ての食料危機、データ改ざんによる政治の開き直り、言いなり外交・土下座外交・・・・・。我が国の窮状と言えばそれこそ枚挙にいとまが無くて、無関係を装っていてもふと考えるだけでぞっとしたり腹が立ったりの昨今です。で、そんなこんなな毎日、明後日は父の日ということもあって、一足早く今日、ジュリーのニューアルバムが届きました。

 『我が窮状』。私が上に羅列したような世間の風潮に対するカウンター・パンチのようなメッセージソングを想像していたら、なんとこの“窮状”は憲法第9条のことでした。

 これはふいをつかれた。えっ、と思っちゃった。聞いていて。以前、このブログで“9つながり”って題でエントリーしましたが、ここでも繋がっちゃいましたよ。もしかしてこのブログ見てくれたのかな、ジュリー。

 このニューアルバムは還暦記念盤?と言うことになるのでしょうね。そうあの沢田研二ももう今年60になるのです。この60才は60年代にビートルズやストーンズの洗礼を受け、どっぷりLove&peaceの時代を生きてきた60ですから、その辺の流れから平和を主張するのなら余り驚きません。が、『我が窮状』、予想外の直球勝負、以前にも『パール・ハーバー・ラブストーリー』って、歴史を題材とした歌を歌っておられましたが、私、ビールで酔って寝ながら聞いていたのに、途中から正座、身を正してしまいました。

 最近のジュリーの歌を聴いていると、この人って私小説ならぬ“私ロック”に凄い力を発揮する人だなあ、と思います。これをやりたかったんだろうな、とも。彼の全盛期の70年代、一方ではフォーク・ニューミュージックが台等してきて、それらの人々は自らの生活観を自らの言葉で曲にし歌っていた訳ですが、もしかしたらジュリーはそれを憧れをもって見つめていたのではないでしょうかね。彼がいた芸能界・アイドルの世界って、その対極のような位置、存在でしたから。

 私ロックの大御所?ショーケンはその自伝で“歌に関しては、ぼくは沢田研二と張り合えない”と言っておられて、ジュリーのことを“ぼくのように決して自らを主張せず、誰かが創作した歌を与えられ、それを誠実に歌う。プロデューサーが創り上げたイメージを存分に表現する。歌の貴公子”とありました。そして、生涯ライバル視していた(る)のは沢田研二だけだとも。

 誰かのイメージを存分に表現することを止めた、TVに出なくなってからのジュリーは私の中でやはり解散後のビートルズのようなイメージです。巨大なパブリック・イメージから解き放たれて自らの心情を歌い、自由に創作を楽しんでいるといった風な。

 最近の歌で良い歌だなあと思う曲はほとんど彼自身のペンによるものです。何気ない日常の情景がメッセージになっているような歌。おい、他のロッカーはこんなこと歌にせんぞ、というようなのが私は好きですね。

 もうシーンに革命を起したり、イノベイターとして活躍することはなくても常にロックし続け、そしてロックそのものが成熟していく様を見せていく人。ミック・ジャガー、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、にール・ヤング・・・・・などなど。今、活躍している日本のロッカーの中にも今後、そういう人は沢山出てくるでしょうが、その先陣を切っているのが沢田さん、私はそう思っております。

 さて、今年の夏はまた暑くなりそうですね。去年夏に倒れた私は今から少々怖気づいているのですが、我が窮状と言えば頚椎からくる右半身の痺れと衰え気味の体力のことで、そこはジュリーの歌うようにこの命もまた“英霊の涙に変えて授かった宝”ですから気をつけていきたいと思います。

 話は変りますが、私、一度も種無しスイカって食べたことないんですよね。このジャケット見ていて突然、思い至りました。あの種があって面倒くさい所が良い気がするんですけど。

 このジャケットの黄色いスイカの方の『我が窮状』はアレンジが違っていて、そちらの方も良いらしいです。そちらの方も買えばよかった・・・とちょっと思いますが、ま、財布の中身こそそれこそいつも我が窮状なので(笑)・・・・・。

 

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コメント

頚椎からくる右半身の痺れ---

実は、、、俺、かなり以前から左半身が麻痺しています(笑)。数年前にMRI検査をやったら見事に首の何番目かの骨が太い神経に食い込んでいました。左腕から左足のつま先まで痺れて、突然ものを落としたり左の手足だけが冷たくなったりしています。あと左肩だけが猛烈にこり、筋肉が骨のように硬くなってます。

まー、ライブで血痰吐きながらハープ吹いていたブルースマンがいたという話もありますし、体の不具合も含めて俺様だぜ!という気分で人生を暴走しております。

あー、じじくさー(笑)


投稿: jazz坊主 | 2008年6月15日 (日) 00時33分

そう、最近のエントリーを見直すと身体が痺れるとか、目が悪くなったとかの話題ばかりで、ほんとじじくさいんだよ、僕も。

 でもね、このブログに書けないところでは凄ーく若々しいんですよ、実は(笑)ハイ。

 君のブログ見ると・・・君も・・・若々しいな(いつも爆笑)!!

 

投稿: ナヴィ村 | 2008年6月15日 (日) 07時55分

弊ブログで紹介させて頂きました。

>巨大なパブリック・イメージから解き放たれて自らの心情を歌い、自由に創作を楽しんでいる
ジュリーのようにありたいと思います。

投稿: 大津留公彦 | 2008年9月22日 (月) 19時12分

 大津さん、ブログに紹介していただいて光栄です。もっと多くの人に現在の沢田さん、聞いてもらいたいですよね。
 第一回『SONGS』では『我が窮状』もさることながら、私は個人的に『神々達よ、護れ』が良かったです。

 第二回も楽しみに見ましょう。

投稿: ナヴィ村 | 2008年9月23日 (火) 19時46分

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