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雨の鎌倉☆パーティ

 昨日、雨の鎌倉、「Beau temps」と言うお店で、素敵なパーティがありました。mimiさん、ご苦労様でした。美味しい料理とワイン、Good musicと絵、絵本と詩の朗読。私も自作の詩、『天動説』と『冬の海辺』(まだ秋なのに)の2編を読みました。

 詩の朗読って、本来どういう風にやれば良いものなのでしょうね?私はいつもいきあたりばったりで、全く練習もしませんので、それで人様に聞かせるのに少々気が引けてしまうのです。故諏訪優氏は「結局、素でやるのが一番良い。」と自身のエッセイで書いておられましたが。

 音楽とやる場合は、いつもインプロヴィゼーションの世界なので、皆にどういう風に聞こえているか、少し気になってしまいます。いつかしっかり作りこむようなのもやって見たいですな。

 ↓は編集の妙とは言え、カッコいいいいです。懐かしのギンズバーグの名唱。ポエム・リーディング、まだまだ道は険しそうです。

 

 実は私、彼が来日した時、会う機会がありまして、それは我が人生でも貴重な一瞬だったと言っても過言ではありません。彼は「大きく世の中を変えるより、身近な人達との繋がりが大事。」とやや枯れた?アドヴァイスを私にくれました。

 昨日のイヴェントはまさにそんなお言葉が身に沁みて分かるようなひと時でした。皆さん、また何処かでお会いしましょう!

PS Howl'n、帰りの江ノ電の中、「人はストーリーじゃなくディテイルを読む。」って話、なるほど、確かにそうだよな。アドヴァイス、ありがとう。

PSのPS、ギンズバーグのような大物の場合、こういう凄い競演もあります。

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コメント

アメリカ by アレン・ギンズバーグ

アメリカよぼくはきみにすべてを捧げていまでは無だ。
アメリカよ2ドル27セントしかない1956年1月17日。
ぼくには 自分の精神が耐えられない。
アメリカよいつぼくらは人間の戦争をやめるのだろう。
おまえは じぶんの水爆でナニしていかれてしまえ。
ぼくは気分が悪いんだうるさくしないでくれ。
アメリカよきみはいつ天使のようになる。
いつきみは服を脱いでくれる。
いつきみは 墓場を透かして自分を見る。
いつきみは 数百万のトロツキストにふさわしくなる。
アメリカよなぜきみの図書館には涙が溢れている。
アメリカよいつきみはインドに卵を送ってくれる。
ぼくはきみの狂った要求にはうんざりだ。
いつぼくはスーパーマーケットで ハンサムなぼくの顔で好きなものが買えるようになる。
アメリカよけっきょく完璧なのはきみとぼくだけだ次の世界でない。
きみの機械装置は ぼくにはあんまりだ。
きみのせいでぼくは 聖人になりたくなる。
この議論を決着させる べつの方法がきっとある。
バロウズはタンジールにいるかれは戻らないだろうそれは邪悪だ。
きみはわざと邪悪なふりをするんだろうそれともなにか悪い冗談なか。
ぼくは 要点に至ろうと努力している。
ぼくはぼくの妄執を 放棄することを拒否する。
アメリカよ押すのはやめてくれじぶんのことは分かっている。
アメリカよスモモの花が落ちてくる。
ぼくは数ヶ月も新聞を読んでいない、毎日誰かの殺人の裁判がある。
アメリカよぼくはウォブリーのことで感傷的だ。
アメリカよぼくは子供のころコミュニストだった後悔なんかしてないぜ。
ぼくは機会の許すかぎりマリワナを吸う。
ぼくは部屋に何日も座り続けて戸棚の薔薇を 見つめる。
ぼくは中華街に行って酔っぱらうが 女とは寝ないぜ。
ぼくは決心しているひと騒ぎ起きるぞ。
きみは ぼくがマルクスを読んでいるところを見たにちがいない。
ぼくの精神科医はぼくを完璧に 正常だと考えている。
ぼくは 主の祈りを唱えない。
ぼくは神秘的ヴィジョンと宇宙的振動を経験する。
アメリカよ ロシアから来たマックスおじさんにきみがなにをしたかまだ言ってなかったな。
ぼくは君にむけて告げているのだ。
きみは きみの情緒生活をタイム・マガジンに支配させるつもりか。
ぼくはタイム・マガジンにとりつかれている。
じつは毎週読んでいる。
かどのキャンディー・ストアをそっと通り過ぎるとき 表紙がいつもぼくをにらんでいる。
ぼくはそれを バークリー公立図書館の地下で読む。
それはいつでも責任の話をする。ビジネスは真剣だ。映画製作者は真剣だ。ぼく以外の誰もが真剣だ。
いま気づいたが ぼくがアメリカなのだ。
ぼくはふたたび じぶんに話かけていたのだ。

アジアがぼくに反逆する。
ぼくにはシナ人のチャンスはない。
ぼくはじぶんの国家資源を心配したほうが良さそうだ。
ぼくの国家資源の詳細は マリワナ二本数百万の生殖器出版不可能な個人的文学作品それはジェット機の速さで毎時一千四百マイルをひとっ飛びさらに精神病院が二万五千物件である。
そのほかぼくの監獄とさらに数百万の恵まれない人々を含むかれらは五千の太陽のもとぼくの植木鉢のなかで暮らしている。
ぼくはフランスの売春宿を廃止した次はタンジールだ。
ぼくの野心は大統領になることだ カトリックであるという事実にもかかわらず。

アメリカよ きみの愚劣な気分のもとどうすれば聖なる連祷を書けるだろう。
ぼくはヘンリー・フォードのように持続しようぼくの詩句はかれの自動車のように個性があるいやその点では優っている全部が別の性別なんだから。
アメリカよきみに詩句を一連二千五百ドルで売ろう五百ドルできみの中古の詩句を下取りしよう。
アメリカよトム・ムニーを釈放せよ。
アメリカよスペイン共和派を救え。
アメリカよ サッコとヴァンゼッティは死ぬべきでなかった。
アメリカよぼくはスコットボロ・ボーイズだ。
アメリカよぼくが七歳のときママはコミュニスト細胞に連れてってくれた彼らはヒヨコマメを売ってたチケット一枚で一袋だったチケットは五セントだったスピーチは自由だっただれもが天使みたいで労働者たちに感傷的だったすべてが真剣だったきみ1835年に党がどんなに素敵だったか分からないだろうスコット・ニアリングは堂々たる老人だったほんものの男だった永遠に女性的なものである絹織物争議のマザー・ブルーアーには涙がでたいちどほんとうにイデッシュの演説家イズラエル・アムターを
見た。じつは全員がスパイだったにちがいない。
アメリカよきみはほんとうは戦争をしたくないはずだ。
アメリカよ悪いのはロシア人だ。
あのロシア人どもロシア人ども。あのシナ人ども。あのロシア人ども。
ロシアはおれたちを食うつもりだ。ロシアは軍備に狂ってる。やつらはおれたちのガレージのクルマが欲しいんだ。
やつらはシカゴを横取りするつもりだ。赤いリーダース・ダイジェストが狙いなんだ。おれたちの自動車工場をシベリアに移すつもりだ。おれたちのガソリンスタンドを運営するでっかい官僚機構が狙いなんだ。
とんでもない。うー。やつらはインディアンに読み書きを教える。でっかい黒んぼの二ガーを捜している。はあ。おれたちを一日十六時間働かせる。助けてくれ。
アメリカよこれはまったく真剣なことだ。
アメリカよこれがぼくがテレビから得た印象だ。
アメリカよこれは正確か。
ぼくはいますぐ仕事についたほうがよさそうだ。
たしかにぼくは軍隊に入りたくない精密機械工場で旋盤を回したくない ぼくはともかく近眼で精神病なんだ。
アメリカよぼくはきみのためにぼくの オカマの肩をよせるのさ。

                                訳 富沢 英俊


投稿: マンボNO5 | 2008年10月26日 (日) 07時24分

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