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私たちはもっと疲れているだろう。

Imgc053688fzik0zj  昔、手から血を流し椅子でうなだれるピート・タウンジェントの写真を見てカッコいいと思った。それが疲れている人間を見て魅力的だと思った最初。

 だいぶ前の話になるが今年の元旦の新聞に小泉今日子のインタヴュー記事があって、彼女曰く「“アラ・フォー”という言葉には仕事も恋も充実していて、いつも輝いていなければいけないような響きがあって抵抗がある。私達はもっと疲れているだろう。」とのこと。そしてその言葉に私は深く共感した。

 彼女と私は同じ1965年生まれ。いつまでも気楽な不良でいたいと思っていたのに不覚にも社会の中枢を担う立場になってしまった自分に比べ、いつまでも何処かにワルな匂いを漂わせつつも未だアイドル然とした面を併せ持つ彼女を凄いと思う。

 その上、年相応の疲れもしっかり身にまとっていて、それで疲れたままでも十分魅力的な男女を表現する言葉として、ニューアルバムのタイトルに今や死後となった「ナイス・ミドル」とつけたのだと言っていた。

 自分自身を省みれば、30代は全く年齢のことなど考えなかった。それは20代の延長でしかなくて、若気の至りのまま駆け抜けてしまった。

 しかし、世のご他聞に漏れず厄年前後の3年間がやってきて、突如、心身に不調をきたし、それで自分はもう若者ではないと悟った。(思えば随分遅い悟りだが)。

Z222001999  だからと言って急に爺臭くなったわけでもないと思うが、塩野七生のエッセイにもある通り年齢を考慮するというのは今後上手く立ち回るのに、やはり利口なやり方なのだと思う。これを私の遅い“若者辞めた宣言”と受け取ってもらって全然構わないが、それでどうかと言うと大変に楽だ。で、気分がいい。で、また、疲れている。

 酒もビールから焼酎になりワインを経てウイスキーになった。どうも体が疲れている時にはビール、神経が疲れているときにはウイスキー、といのは本当だな (と言うことは体より神経が疲れている方が多くなったということか)。

 ちょっと前にNHKの番組『SONGS』で、りりー・フランキー作詞『小泉今日子はブギウギブギ』をミニスカートで歌う彼女はホント、カッコ良かった。

 アンチ・アンチエイジング、“中年の星”を目指すと言っていた彼女。

 PS ↓はYouTubeで探したが『小泉今日子は~』はなかったので、このアルバム中でも好きな曲「Samidarain」。今日も激務だった。疲れた。寝よう。

 http://youtu.be/aJzB7vZOYiM

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音楽コラム(89)」カテゴリの記事

コメント

なんで僕たちはキョンキョンに弱いんだろう?こういう女友達がいたらいいよね。決してセクシャルな関係にはならず、それ意外のことは常に「つるむ」みたいな。「フェノミナン」のトラボルタが女友達に髭剃ってもらうシーンがあったじゃない?あれをキョンキョンにしてもらいたいね。僕は。

投稿: ほぴ村 | 2009年2月 6日 (金) 01時21分

弱い、と言うのとはちょっと違うな。やはり同世代の代表みたいな感じで“共感”と言う感じです。
 男では故尾崎豊がいたが彼には全然共感できなかった。急逝したから言うわけじゃがないが生命体としての弱さを感じた。

 こういう女友達は一杯いるよ(男子校出身の君と違って僕はほぼ“女子高”出なので)。
で、皆、カッコいいぜ。
 
 別に髭をそってもらおうとは思わんけど。

投稿: ナヴィ村 | 2009年2月 6日 (金) 05時18分

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