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山口百恵~『曼珠沙華』と『夜へ』

 この前、ある所で彼女の歌をまとめて聞く機会があった。凄かった。特に阿木曜子×宇崎竜童作品は歌というより、監督宇崎竜童、脚本阿木曜子、主演山口百恵という、まるで芝居か映画。中でも『曼珠沙華』。これは二十歳の女の子にこんな歌を歌わせたら・・と目論んだ不良(ワル)い大人がいて、それを天才が完璧に演じてしまった稀有な例。聞いていて鳥肌がたった。

 篠山紀信が彼女を撮った写真を今見ると、何故か藤原新也の『インド放浪』等の写真と同じテイストを感じる。

 http://www.youtube.com/watch?v=wuqg_V9cRYw&feature=relmfu

 つまり時代が写ってるってことで、その時代とは70年代。ここに写っているものはもう跡形も無く何も無い。音楽も映画も演劇も詩も何もかも最高のものはこの時代に全部出つくしたのだと思う。あとは砂漠のように編集とサンプリングの時代が延々と続いている。

 それにしても・・・こんな人はもう2度と現われないな。いいものを体験した、と改めて思った。

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コメント

山口百恵がこの時代の何を表現していたのか、僕らはまだ何も分析出来てはいない。バブル直前の日本はまだ世界基準(グローバルスタンダード)など意識する事なく、いわゆる民族的な基準で民族的なスターを生み出していた。そしてその中には、もしかしたらこの人世界ランカーだったんじゃ…。なんて思わされる人々もいたわけで。長島や王貞治とか。山口百恵もそのひとり。近代化を押し進める中で日本人が味あわされた情念を最後に歌う事を許された人って感じがする。この後がピンクレディーだもんね。あれは近代化終了、バブル幕開けのファンファーレだから…。

投稿: ほぴ村 | 2009年4月15日 (水) 01時13分

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