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梅雨のオペラ・グラス

Photo_2  子供の頃、父に初めてグローブを買ってもらった時、抱いて寝た覚えがある。少年野球のチームでレギュラーになり背番号入りのユニホームが支給された時も確かそれを着て寝た。そして初めて病院から息子&娘が来た日も、初めて嫁が来た日も、初めての彼女が初めてのお泊りに来た日も、それぞれをそれぞれの状況で抱いて寝た・・・・と、何の話か分からんようになってしまいましたが、かように私は昔から欲しいモノが手には行った時は必ず体で喜びを表現する奴でして、で、現在、今回はどう表現?しようかと思案しているところ。

 手に入ったのはオペラ・グラスと財布。明日、第三日曜日は「父の日」ということで、今日、一日早いが妻からはオペラ・グラスを、娘から財布をプレゼントされました。嬉しい。目は快楽の器官、と言ったのは写真家藤原新也ですが、私も本当にモノを“見る”のが好きな性質(たち)でして、最近は、野球や歌舞伎にはしょっちゅう行くし、時々、野鳥観察のようなこともしますので、ちょっと程度の良いオペラ・グラスが欲しいなあ・・・と、常々思っていて、以前、何かの折にそう言ったのを妻は覚えていてくれたようです。そして娘は財布。私の仕事は現場仕事なのであんまり良いものを持っていても仕方が無いと思っていましたが、今使っているやつがあんまりボロいので買ってくれたのでしょう。

 このオペラ・グラスはJOYFUL M21×21(ジョイフルM7~21倍21mm)というやつでなかなかの優れものです。私の部屋の窓からやや遠くには陸橋があるのですが、さっき何気にこれを覗くと、運転手の顔がいきなり至近に見えて驚きました。面白くて色々な倍率でキョロキョロ周囲を見回していると、「あんまり、見ているとのぞきに間違われるから止めなさい。」と娘に注意されてしまいました。

 これで真っ先に何を見たいかと言うと、やはり歌舞伎でしょうな。老眼鏡こそかけるようになったものの、遠くは全然大丈夫なので私は未だに幕見席の住人ですが、やはり役者の微妙な表情などはでかく見たいものです。それと鳥。去年度まで私が仕事場にしていた事務所は窓の外が空き地になっていて、落ちた草の実を食べに雀やらセキレイやらツグミやらがやって来て、それを皆で見ていたのですが、以来、家の近所にどんな鳥が飛来してくるのか気になるようになってしまいました。

 昔、男子なら誰でも戦争映画などで主人公が戦車から顔を出して双眼鏡を覗くシーンなんかを、ちょっとカッコいいと思ったことがあると思うんですが、これにストラップをつけて胸の前に下げているとやはり気分がでます。ただ難を言えば、とっさに覗いた時、まだどっちが覗き窓か分からなくて、逆さに見て、それで近くのものがすごーーーーく、遠くに見えてしまう時があることです。

でも、今気づいた、そうか、嫌な奴が来た時はそう使えば良いのか・・と、怒るだろうな、やっぱ(笑)。

とにかく・・・・ありがとう!妻&娘! 

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