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『10月はたそがれの国』~眠れる夜のために

10月はたそがれの国 (創元SF文庫) Book 10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

著者:レイ・ブラッドベリ
販売元:東京創元社
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 最近、ブログの更新が滞っているが、その原因はひとえに“眠い”からだ。

 寝苦しい夏が終わって朝晩涼しくなると、寝ても寝ても寝たり無い感じで、夜、どんな些細な文章ですら書き記す気にならない。また暑さに関係なく少し前まで私は不眠気味だったので、その起きている時間をなんとか有意義に過ごそうとキーボードを打ち続けていたというところもあって、もしかしたらこのブログは一時期の私の不眠症の結果なのかもしれれない。

 ただ不眠が解消されて残念なことが一つあって、それは夢を見なくなったこと。眠れないのは確かに苦しいが、うつらうつらと眠りが浅いとシュールな夢を必ず見て、それが意外に楽しみだったりしたからだ。

 それで今、眠りが深くなり夢を見なくなった代わりに、手に取ったのがこの本、レイ・ブラッドベリの『十月はたそがれの国』。

 レイはSF小説、幻想小説の第一人者という紹介のされ方を良くされるが、私は本質的に詩人だと思っている。言葉の選び方が音楽的で、その短編のどれ一つをとっても、読後、とても美しい曲を一曲聞いたような気持ちになる。

 この本には私が世界で一番美しい短編と思っている『みずうみ』という作品が収められていて、今もそれを読んだばかりだが、その感想はやはり変わらない。

 ページにして僅か10ページ。しかし、その短い物語の中に人が生きて成長していくことの哀しさが擬縮されていて、それはまさしく詩そのものだ。

                 ☆

 今、窓から吹く風は涼しくて、かすかに草の匂い。鈴虫の声だけが地球そのものの鳴き声のように聞こえていて、まるでレイの小説のワンシーンのような静けさ。

 ところで、夏の間、気にならなかったのに、秋の訪れとともに月の形が気になったりするのは・・・私だけだろうか?

 それにしても・・・眠い・・・・・・シアワセ(笑)。 

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