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映画『今度は愛妻家』~最悪の日々=愛しい時間

オリジナル・サウンドトラック 今度は愛妻家 Music オリジナル・サウンドトラック 今度は愛妻家

アーティスト:サントラ
販売元:フォーライフミュージックエンタテインメント
発売日:2010/01/27
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 映画『今度は愛妻家』。この映画は見た人に「解説やら宣伝やらを何も見ないで、とにかく映画館に行きなさい。」と言われて、そのようにした。で、そのようにして途中からの予想に反した展開に心底驚き、不覚にも映画館で号泣したという(笑)。もう、ちょっと涙が流れた、なんつうレベルじゃなくて嗚咽までもれてしまうクラスの号泣だった。行定勲、これは反則技だぞ、恥ずかしかったじゃないか!

 今回は内容についてのあーだこーだは書かない。この映画に関してそれはきっと犯罪に近い行為だと思うので。ただ言えるのはこの薬師丸ひろ子を見ろ!ということだけ。

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 彼女の全盛期というと言わずもがな角川映画の看板女優だった頃で、私の世代の男どもは誰もが胸をトキメかせた筈。あのB4サイズの、シリーズ化されていた彼女の写真集って皆持っていたんじゃないだろうか。

 私は映画『野生の証明』のラストで高倉健に向かって走ってくるシーンや故松田優作にボディーガードされる女子大生を演じていた彼女を思い出すだけで何かこみ上げてくるものがある。当時、彼女は純正の映画女優だった。高倉健や吉永小百合が今でも映画にしか出ない“映画人”であるように、あの頃の薬師丸ひろ子も若くしてそんな存在だった。彼女を見たくて誰もが映画館に行く、そんな存在。

 今回はいかに薬師丸ひろ子を可愛く撮るか?という裏テーマがあったらしい。行定監督は私と同世代の、大の薬師丸フリークだったとのことで、さすが彼女の魅力を最大限引き出していた。豊川悦司演じるカメラマンのダメ亭主が覗くファインダーの中の彼女は本当に素敵で、齢を重ねてもチャーミングな女性とはこういう人のことと思い知らされるようだった。

 “純愛”というものを描こうとした時、日本映画には一つは若い男の子と女の子の悲恋もの、もう一つは熟年期の夫婦もの、と大きく二つあると思うが、私は『セカチュウ』で一方を極めた行定勲が今回この『今度は~』をつくった気持ちが分かるような気がする。この愛を描く古典的な手法を現代的なテイストでまたどう見せるかという。そして今年結婚17年目、45才になる私には今回の方が直球でキタ。それも超剛速球で。

 最悪の関係かと思われた日々が実は愛しい時間の積み重ねだったと気付く瞬間。

               ☆

 今日は帰宅後、普段、友人としか行かない隠れ家的飲み屋に妻を誘ってしまった。結局、寒くて行かなかったけど(笑)。

 この映画早くも年末の映画賞各賞総なめ、決まりな感じがする。特に石橋連司のオカマ。怪演だけどこの場合、助演男優賞?なんだろうなやっぱり。

 世の女房持ちの男性陣、必ず見てください。その際は必ずハンカチ持参で。泣けます。そして・・・超恥ずかしいですよ。

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