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おはよう

 

       子供が生まれるように
       オーブンの中でパンが焼ける
       無防備な空の片隅で
       焔を上げ
       燃え上がる太陽の楽譜
       きみはぼくの鏡を割り
       ぼくはきみの夜を解く
       出逢ってからというもの
       二人は互いを贈り合っている
      
       

       空に落ちていく数千の天使を見た
       ボレロの旋律(メロディー)で鳴る目覚まし
       それに合わせ進軍する
       蟻たちの隊列を見た
       忘れられた虫篭の中
       夏が死に
       秋が生まれ
       葡萄の匂いのする町で
       二人は
       笑いながら互いを奪い合っている
             
       朝
       満ち潮の海のような
       羽毛布団の
       ベッドから生まれるきみに
       トランペットを抱えた風が告げるのは
       いつも真新しい愛の言葉

       「おはよう」

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