70才のジョン・レノン
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Ai ジョン・レノンが見た日本 (ちくま文庫)
著者:オノ ヨーコ |
今日でジョン・レノン没後30年。それでもって今年は生誕70周年でもある。しかし、彼くらい語れば語るほど実像とかけ離れていく気がする人も珍しいんじゃないだろうか?これだけ神格化されてしまうと今の若い人は嫌いなんじゃないかな、かえって。
『ダブル・ファンタジー』発売前後の頃って、ジョン&ヨーコは世界で最もうんざりするカップルとかにも選ばれたりしていて、もうちょっと我々が立っている地べたと地続きな位置にちゃんといた人だったような覚えがある。それでいて、時々なんか胸のすくようなけったいなことを言ったりやらかしたりする頭のぶっ飛んだ人みたいな印象だった。
今はもう誰も言わないけど音楽業界から足を洗ってショーンの世話をしながら“主夫”をしていたというのも、当時は充分に「奇行」と見られていて、ジョンがパンを上手に焼けるようになったらしい・・とかのニュースが聞こえてくるとファンは結構マジにガッカりしていたものだ。
昨日、ニュース番組で彼と軽井沢の関係を特集していて、70才のジョン・レノンが日本に帰化してそれで軽井沢に住んでいるところをイマジンしてしまった。
きっと生きているんだから今ほど神格化もされていなくて、“元ビートルズの人がいるらしい”みたいな感じで避暑に来た観光客に話題を提供するような存在で、会えたらラッキー、そんな“おじいさん”だったんじゃないだろうか。
それで日本語も凄く上手くなって、たまにニュース番組や恋愛相談的なバラエティに出てヨーコとの関係をネタにしたアドヴァイスをしたりする。
そして音楽よりはもう絵の方を活動のメインにしていて、軽井沢の小さなギャラリーとかでたまに個展を開き、そのオープニング・パーティの時だけピアノかギターでちょっとだけ歌う。本当はそれで良かったんじゃないか、ジョン?
彼の伝記を読むと晩年、軽井沢のホテルのロビー(だったかな?)で、アコースティック・ギターだけで突然歌い出したことがあったらしい。そして、その時、その場にはビートルズなど知らなさそうなおじさんだかおばさんがいただけで、その人がきっとジョンの生歌を聞いた最後の日本人だろうということになっていた。
もし、生きていたら・・・もっとそういうことをして欲しかった(笑)、そして、そういう場所に居合わせたかった(笑)。
それで夫婦の問題とか恋愛相談なんかすると「そうそう、僕も昔、ヨーコとね・・・・・」なんて流暢な日本語で言われたりして・・・うん、もし、そんな風だったら、想像するだけでシアワセだよ、ジョン・レノン。
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