« さよならレイ・ブラッドベリ~魔法使いの死 | トップページ | 夕焼けのリレー »

ジャクソン・ブラウンの「The Rebel Jisus」

 

 今日、首相官邸前を11000人の群集が取り囲んだ。もちろん大飯原発再稼動反対のためだが、この事を報道しているメディアは無い。今日、元オウムの男が逮捕されたが、これも原子力規制法案の可決と消費増税法案の合意に見通しがついた直後の逮捕。本当はもっと早く捕まえられたのに、つまり、今日のこの瞬間まで政府は目くらましのニュースソースとして取っておいたのだ。こんなにあからさまな情報操作って、もう、大本営の頃と全く同じになってしまったという感強し。

 上のニュースは全てTwitterで知った。そして、坂本龍一のツィートでもう一つ、去年、経済産業省の前でハンストしていた若者達が大飯でデモを企てていることも知った。

     http://oi55.blog.fc2.com/blog-entry-57.html

 去年のそのハンストの時、僕は彼らに会いに行った。毎朝の通勤でいつも経済産業省の前を通っていたが、見慣れた風景の中で彼らは異彩を放っていた。見ると皆、まだ可愛い子供の顔をしていて腹を空かせふらふらしていたが、始終笑顔だった。そして毅然としてた。

    http://penguin-pete.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-16ab.html

 実際に起きていることと営まれている日常がこんなに乖離しているともう言葉が機能していないような不快感を感じる。例えば“青い空”と言ってもそれが空をさしていないような・・・詩人アーサー・ビナードも今の日本社会の異常さを指して以前同じことを言っていた。言葉が事実を指し示していない、何ミリシーベルト以上は危険、と言いつつ、その数値を越えた食品を、でも、これは安全だ・・・とか。愛している、と言っても愛していることを伝えたことにならないならば詩人として仕事ができないと。

 ↑は愛に満ちた人が反逆者にならざる得ない状況とその代表とでも言うべき人を歌った歌。本当はクリスマスソングだが関係ない。この歌を心優しい反逆者であるあの若者たちへ。

    大飯原発再稼動反対。

   

   街路は笑い声ときらめきと
   季節(クリスマス)の音楽に満ちあふれ
   商店のウィンドーはみな輝く
   子供達と家路へ急ぐ家族たちの顔で

   空が暗く凍えだす頃には
   暖炉やテーブルを囲んで集うだろう

   神の恵みと反逆者イエスの誕生に
   感謝を捧げつつ

   人は彼を「平和の皇子」と呼び「救い主」と呼ぶ
   人々は航海の安全を彼に祈る
   勇気ある努力をなすときもいつも

   彼への信仰が高まるにつれ
   教会に彼らのプライドとゴールドをつぎこむ
   だが彼らは僕が崇拝する大自然を変えてしまった

   神殿から盗賊の巣窟へと
   反逆者イエスの言葉の通り

   我らは自分達の世界を錠や銃で防衛し
   自分達の立派な所有物を守る

      そして年に一度クリスマスが来ると
   親族に贈り物をしたり、もし寛大な気分になれば
   恵まれぬ人々に多分なにがしらを与えるだろう

   だがもしも僕らの誰かが
   なぜ恵まれぬ人々がいるのかと
   その問題に首をつっこめば
   反逆者イエスと同じめにあうだろう

   僕の言葉が審判めいた口調に
   聞こえたならお許しを
   あなたのクリスマスの喜びに
   水をさすつもりはないのだから

   苦しみと現世の苦労のくらしには
   我らを解き放つ何かが必要なんだ

   だからあなた方に喜びと喝采を申し上げよう
   異教徒から 不信心者から

   反逆者イエスの側に立って

               

 ジャクソン・ブラウン 「The Rebel Jisus」 訳・梅田美佐代、テリー・D・オックス

|

« さよならレイ・ブラッドベリ~魔法使いの死 | トップページ | 夕焼けのリレー »

音楽コラム(89)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/186188/45670924

この記事へのトラックバック一覧です: ジャクソン・ブラウンの「The Rebel Jisus」:

« さよならレイ・ブラッドベリ~魔法使いの死 | トップページ | 夕焼けのリレー »