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暑中見舞いもうしあげます~棕櫚の影に

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 暑中見舞いもうしあげます。焼けた街に続く熱帯夜。今朝、暑さで早朝に目が覚め、矢沢永吉の「NETTAIYA~熱帯夜」を聞きたくなってYouTubeを見ているうちに、この番組等に見入ってしまい、いい時間が過ぎてしまった。

  http://youtu.be/tmEu6xjWyLM

  http://youtu.be/vxEBVfETu9Q

 エーちゃんについてはこのブログでも過去に何度か書いている。この前コンサートに行ったばかりと思って今見たらそれは2010年の暮れの事だった。もう一年半が過ぎている。

   http://penguin-pete.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_9347.html   

   http://penguin-pete.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-de68.html   

   http://penguin-pete.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/2010-kakko-e0c9.html

 エーちゃんのコンサート会場の雰囲気は、息子が小さかった頃ハプニングで座ることになったタイガース応援団の席に似ていた。皆、一見、とても怖そうだけど同じ対象を愛する者同士、といった同胞意識が全体に渦巻いていて、とても居心地が良かった。

 大体の男達は自身が最も思い入れのある時代のエーちゃんのなりをしていて、アンコールの時の例のタオル投げ用に、私からしたら随分懐かしいE.YAZAWAのタオルを皆持っていた。

中には素肌にスーツ、手にダミーのマイクスタンドを持っていたりする人もいて笑ったが、隣にはちゃんと奥さんらしき人がいて、「一年に一回のことだから・・・」みたいに優しくお父さんを許していた。幸せな空間だった。

 少し前、私よりもずっと若い人に「Mさん、音楽、色々と詳しいのに、なんで矢沢ファンなんですか?」と聞かれて驚いたことがある。あのね、あなた、矢沢永吉って何する人だと思ってんの?

 エーちゃんの音楽は思いが濃い。後に亜流のような輩が何人も出てきたが、皆、ぺらぺらで、その度、私は本物の分厚さを思い知ったものだ。上のような質問をする人たちはその亜流と彼を混同していて何かを誤解している。それは夜空の星と外灯を見間違えるほどの誤解である。星は遥遠くにいて私達を導く。外灯にはただ虫が群がるだけだ。

 で、その一方、最近では「エーちゃん大好き!」という人の中にも実はエーちゃんの音楽をちゃんと聞いたことがない、という人も多い。天下人のようなオーラと大人の余裕&色気でもってCM等に出ている彼を見て無条件に褒め称えている人達。どっちにしても音楽家としての彼は両方の意味で損している。

 私個人の意見だが、キャロルがビートルズだったことを抜きにすれば、ソロになってからのエーちゃんが素晴らしいのは書くメロディに誰の影響も見られないという点。全くのオリジナルで、誰も言わないがそれは驚くべきことである。後の亜流の人達はエーちゃんの影響を受けているが、大概がこけている。

 最近、聞きなおして凄いと思ったのは『E'』。発売当初はコンピュータによる打ち込みのサウンドが不似合いな気がして不満だったが、今聞くととてもクリエイティブで、ここが一度頂点だったのかも・・・と思った。お馴染みの「逃亡者」はこのアルバムのオープニングナンバー。

 そして、今日、暑い東京にいて南の島を夢見て聞いていたこの曲も『E'』から。この頃のエーちゃんが一番色っぽいな。そして前にも書いたが作詞家西岡恭三を失った穴はでかいと思った。

 本当は日本版「ローリング・ストーン誌」に載っていたエーちゃんの東電と政府への批判とニューアルバム「Last song」について書こうと思っていたが、違う文章になってしまった。それはまた今度。

 第一、「Last~」の筈ないし。 

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音楽コラム(89)」カテゴリの記事

コメント

雑草の下りは「武蔵野タンポポ団」ばりで、「食べられる野草図鑑」だね、笑

ところで、これ「東京」の原曲。

投稿: グリニッチ・ヴィレッジ | 2012年8月 6日 (月) 00時53分

http://www.youtube.com/watch?v=GYIWjm9cvmM

投稿: グリニッチ・ヴィレッジ | 2012年8月 6日 (月) 00時56分

グリニッチ・ヴィレッジさん、お久しぶり。そう、メロディはオリジナル・・・と書いたけど、きっとエーちゃんは普段は僕らとは違うエリアの音楽をいっぱい聞いていてそこからの影響はあるのでしょうね。

 いわきはどうですか?この前、有楽町で「世界無形文化祭」というのにじゃんがらを見に行って、関さんに会って色々聞きました。平の町は好景気だけど騒然としている風なことを聞きました。

 お盆に帰るつもり。会えるの楽しみにしてるよ。

投稿: ナヴィ村 | 2012年8月 6日 (月) 07時07分

「音楽産業」は植民地支配者のように、大地から根こそぎ「音楽」をむしり取って不毛にさせる。
「音楽」はインディアンのようなものだ。密やかに慎ましやかに、正直すぎて滅んでいく。
音楽がなくなった大地に残されたものは、極めて手際よく効率よく規格統一された花々の量産だ。
植民地構造を維持するための、帰属による安堵感を保障するための、簡易的象徴。
匂いがないのは勿論、薬草にも毒にもならない植物が、植民地ではすべての味覚の基準になる。

                        ― 多摩井次郎 (たまい・じろう/襖絵師) ―

なるほど。

投稿: ナヴィ村 | 2012年8月 6日 (月) 07時15分

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