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山形県長井市鈴木酒造の「甦る」!~寒中見舞い申し上げます

  Sikijincyouge    

        たったひとかけらの勇気があれば

        ほんとうのやさしさがあれば

        あなたを思うほうんとうの心があれば

        ぼくは全てを失えるんだ

        (くるり 『ロックンロール』より 詩 岸田 繁)

 

 先日、1月17日の東京新聞の1面には映画監督大島渚氏の死を伝えるニュース。2面には福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズのフラガール達が巡業に出るとのニュース。そして第4面に山形県長井市で避難生活を送る福島県人達が立ち上げた酒造りのプロジェクトが紹介されていた。中心メンバーに私の弟がいる。記事は去年、河北新報に出たものと同じ。

   http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20121220_05.htm

 弟が今のような生活になる時、彼は仕事中の私に電話で相談してきた。私は逃げろ、と言ったが別に私が言わなくても結局彼はそうしただろう。だが、言った手前、その後の事には少し責任を感じていた。だから農業をやると言った時には大丈夫か?と内心思っていた。

 始めた時、野菜にしろ酒にしろ“避難者たちが作った”という形容詞が外れてもなお説得力があるくらい美味いものでなくては結局、ダメだろう、と本人に言ったが、夏に行ったとき食べた野菜、また、送って貰ったじゃがいもなどはどれも凄く美味かった。今回の酒も美味いらしい。が、それはひとえに山形の農業指導者が良いということと、また避難者と一括りにされてしまうが、手がけた元浪江・鈴木酒造さんの技術が確かだという証である。どんな事態にも揺らがない地に足をつけた人々が東北の地にいてのことだが、ただ、福島の場合、その“地”が取り上げられている状況が悲劇なのである。3・11を気持ちの中でもう過去としてしまった人たちには、そこに潜在的にどれほどのものがあったのかをもう一度想像して欲しいと思う。なんにしても弟には良い出会いがあって良かった。

 

 話は変わるが昨日、寒中見舞いの葉書を書いた。考えるところあって今年から旧暦を意識して生活するようにしているが、年始に“迎春”とか言っていたのに、今、また寒中と言うのはやはり不自然な気がした。寒さを潜り抜けた果ての春、正月、と言う方が本当は喜びがひとしおな筈だ。旧正月と言うと私は雪解けの大地に設えたゲルで馬乳酒を飲む元横綱・朝青龍の笑顔を思い出す。あれが本来の、という気がする。

 酒「甦る」は2月上旬に試飲会した後、3月11日販売予定とのこと。だが私はこれをなんとか早目に手に入れて2月4日の旧正月の日に飲みたいと思う。立春の日に「甦る」って、良いじゃないか。

 リンクした記事の写真はこのブログでも紹介した、去年の夏、一緒に農作業をした相馬野馬太鼓の名手Eさん、それと真ん中でIpadで写真を撮っているのは(爆笑)、時々、このブログにもコメントをくれるmimiさんです。皆さん、片割れへの支援、ありがとうございます。

 で、本日は大寒 初侯。欸冬華(ふきのはなさく)。二十四番花信風では瑞香(沈丁花)。

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コメント

この間、「甦る」しこたま飲んだけど、旨いぞ~
魂の宿った酒の凄さを感じるよ。

投稿: 長男 | 2013年1月25日 (金) 18時02分

 今、長井は面白そうだな。三男にこの間、旧正月までに四合瓶でも良いから送れと電話しておきました。話を聞いて「夏子の酒」を全巻揃えてしまいました。

 早く飲みてー!

投稿: 次男 | 2013年1月25日 (金) 19時11分

長井に来て飲んだ方が早いよ!
他の蔵も新酒ラッシュで、旨い酒いっぱいあるぞ!
 話変わるけど、いわき海星高、センバツに選ばれたな! 

投稿: 長男 | 2013年1月25日 (金) 20時57分

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