環状2号線の調査風景
“私の仕事で、東京のど真ん中で、こんな大規模なものは今後もう二度と無いだろう。初めて現地に連れてこられた時、新橋から虎ノ門まで歩かされ、「今、歩いてきたこの通りを全部掘るんだ。」と言われたときはそれだけで眩暈がするようだったが、今日一人でまた歩いてみると確かに時は流れ風景はすっかり変わってしまっていた。”
上は3年前、新橋・虎ノ門の調査が終わった時、私がこのブログに書いた文章の一部。今日、初めて完成した環状2号線“マッカーサー道路”と言うやつを走ってみた。東新橋の、いつも行っていた“ゆで太郎”の先を左折して地下道をくぐるとあっという間に虎ノ門に出た。空いていたからものの2~3分。そういう風になるため作ったんだろうから当たり前だが、ちょっと大げさに国と個人ということを考えた。私達の4~5年の激闘(大げさじゃなく)はこの2~3分のためにあったか、とそんな風に思ったらあっけない。
あの頃、新橋や虎ノ門の高層ビルの上から調査の進捗に合わせて何枚も写真を撮ったが、すべて提出してしまって手元にない。常々、残念に思っていたが、昨夜、ネットで画像検索していたら私達が調査している風景を撮影した写真があるのを見つけた。
その他、完成前の周辺の風景も意外とネット上にアップされていて、それぞれを見て、その慨視感が少し切なかった。
もちろん、そうした風景はもうない。
最近のコメント