Native mind
今日で縄文の現場は終わり。この仕事をしているといつもそんな時代のものを掘っていると思われがちだが、もちろん掘る時代を選べるわけではないので僕個人に限って言えば15年振りだった。作業員のみんなもいつもより1.5倍くらい熱心だったような気がする。その、いつもより0.5多い部分をぼくは現場で「熱き縄文魂」と笑って呼んでいたが、土器片をはじめ、打斧、石鏃等が住居跡からぞくぞくと出てくると冗談抜きに少し気持ちが高揚してくるようだった。工期が短くて大変だったが楽しかった。そう、楽しいことはいつだって大変だ。
先日、弟と会った時、「この時代に下村さんの歌を響かせたいね」なんて話をしていたら、弟が今、連日YouTubeにアップしてくれている。下村さん、とは2006年に火事で亡くなった音楽ジャーナリストでシンガーソングライターだった下村誠。「虹の箱舟」、「ジェームス・ディーンの唄」、「Bird」、「青い空の記憶」、「海への風」等等。以前はそれぞれの歌が生まれる瞬間、またレコーディングにも立ち会っていたりしたので客観的になれなかったが、今は時間が経ったせいか冷静に聞ける。どれも良い曲だと思う。
ぼくが下村さんの曲で一番好きなのは「Native mind」。“縄文魂”のことではないけれど、調査が終了した今日の現場にはピッタリ。
みなさん、“そこにいてくれてありがとう、暖かいまなざしをありがとう”
また、会いましょう。
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