苫米地サトロ 13年ぶりのサードアルバム「青空」
昨日、仕事から帰ると郵便で亘理町在住のシンガー・ソングライター・苫米地サトロからCDが届いていた。13年ぶりのサードアルバム。今年の3月1日、「第五福竜丸事件」から60年目の日、ぼくは彼の代表作の一つである「ラッキー・ドラゴン」を聞こうとしてYouTubeを探すうちに彼が青森の反原発イヴェント「大マグロック」に出演し新曲「青空」を歌う動画を見つけ、急遽、このブログに紹介する記事を書いた。動画では弾き語りだが、これをぼくはロック・バージョンにしたらさぞカッコイイだろうとずっと思っていた。で、表題作にして一曲目、一聴すると、出来は想像通りにカッコ良いい。いや、想像以上。
「13年ぶり」と言ったって、勿論、それが空白の期間だったわけがあろうはずも無く、サトロさんは色んな場所でずっと歌っていた。それどころか2011年3月11日には被災し、その間の事やその後の事が伊勢真一監督の手でドキュメンタリー映画になったりもして、その時彼の心にどのような思いが去来していたのかは想像も及ばない。
ただ、その片鱗が結晶してこうして歌になったのかと、そんな風に聞いた。被災直後、個人的にくれた手紙の中でサトロさんは混乱の現地に救援が来た時の青空を生涯忘れない、と書いていた。この青空はその時の青空か、それともまた別の青空か。
良い曲だなあ、と思って、サトロさんとぼくの共通の友人だった故人のことを思い出していたら、ライナーノーツの曲紹介にその人に捧げる、とあって少し驚いたのは3曲目の「ひとつぶ」。
そして、シンプルで美しいリリックだがとても深いメッセージが込められている7曲目の「口笛」。“新しい人たちが/向かい風に生れてくる/立ち止まるだけで十分さ/あのうたを口ずさもう”とは曲の最後の部分。「あのうた」とは今のサトロさんにとって何を指すのか。どうかCDを手にとって確かめてみて下さい。
☆
PS 今朝は久しぶりに声が聞けて嬉しかったです。「青空」、しばらく何度も聞くことになりそうです。サトロさん、ありがとう。
なのはなレコードの連絡先はこちら↓
http://www5e.biglobe.ne.jp/~mihyaku/culture/satoro/album.htm
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