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「思い出のマーニー」再読

Cai_0350_2  先月、映画を見に行った時、本編が始まる前にスタジオ・ジブリの最新作の予告を見た。派手なキャッチコピーや宣伝文句は無く、ただ綺麗な絵と透明感のある歌だけの映像で妙に心に残った。それで今回は「思い出のマーニー」か、とその時初めて知った。

 映画「ゲド戦記」封切の時、宮崎吾郎監督が「もう一度アニメを子供たちの手に返したい」というような発言をしていたのを思い出す。今回の「思い出のマーニー」についても米林宏昌監督は同様のことを言っていて、つまり、宮崎駿、高畑勲両巨匠の作品は色んな意味で大人向けになってしまったという思いが少なからずスタッフ内部にもあったという事だろう。

 映画「ゲド戦記」はル・グィンの世界的名作を借りて少年期の葛藤をそのまま映像にした作品だった。今度の「マーニー」は少女。映画化に際して新装された本の巻末には故河合隼雄氏の感想が付いている(写真)。そう言えば「ゲド戦記」、特に「影との戦い」も河合氏から考察の対象とされた本だった。ジブリが「子供たちの手に返す」とした時、こうした心理学の格好の素材とされた児童文学の作品を選ぶのは何か意図したところがあるのだろうか?分からないが、なんにせよ今回の映画「思い出のマーニー」は映画「ゲド戦記」と対のもの、というような予感を勝手に抱いている。

 ぼくが昔読んだのは岩波少年文庫から出ている上下巻に分かれているやつ。来週になったら日本中がこの物語を「見る」だろう。それで例の挿画のイメージだけで読める今が最後の時だと思って今また読んでいる。

 そして↓は予告の時流れていた主題歌。韓国系アメリカ人のシンガーソングライター、プリシラ・アーンの「Fine on the outside」。こちらは映画を見ずとも原作の世界観に合っていて心地良い。これも来週になったら日本中で口ずさまれるんだろうな。

 http://youtu.be/Yb2arWjBhp0 

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