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Basement tapes !

 Basement tapes(ベースメントテープス)、という単語をここの所、友人達のSNSで良く目にするなと思い、何だろうと調べたらニュースソースは二つあった。一つはエルビス・コステロとT・ボーン・バーネットらによるプロジェク「New Basement tapes」の事。もう一つはボブ・ディランのブートレグ・シリーズ第11集「Basement tapes complete」の事。知らなかった。 二つともこの11月に発売予定。

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 「Basement tapes(ベースメントテープス)」とは66年モーターサイクル事故をきっかけにボブ・ディランがニューヨークの片田舎ウッドストックに隠遁生活をしている間、後のザ・バンドのメンバー達と“ビッグピンク”と呼ばれる建物の地下室で録音したセッション音源の事。
 当時、海賊版として高値で出回ったが、75年には正式に発表されている。サイケデリックロック全盛の68年、ウッドストックの田舎で発表する意図もなく、気心の知れた仲間たちと創造されたその音楽は古いヒルビリーやフォークソング、カントリー、ブルース、ゴスペルなどの要素を意識的に取り込んだもので、後の音楽シーンに大きな影響を与える事になった。

 コステロらの「New Basement tapes」は、その時ディランが書いた未発表の詩に曲をつけて音楽として今に甦らそうとしたもの。26歳(!)のディランの詩。今YouTubeで中の数曲のPVがアップされている。タイムマシンに乗って46年前の地下室から若いディランを引きずり出してきたようで面白い企画だと思う。

 ブートレグ・シリーズ第11集「Basement tapes complete」は文字通り、当時のセッション音源を未発表のものを含め最新のリマスター技術で修正し、完全収録したもの。ディランのブートレグ・シリーズってもう11集も出ているのか。彼の場合、正式発表したものよりボツにしたものの方が良かったりするわけの分からん状態が多々あるので、ファンはいつまでも金を払わせられる。嬉しいやら悲しい?やらだが、これもそうなることは必至だ。デラックス版は値段は20000円台で目玉が飛び出そうになるが、ちゃんと3000円台のものもある。ホっ。
 
                ☆
 
 先週、山形の長井市に出かけグリーンツーリズムというのを体験したが、ぼくが考えていたのはこの頃のディランとザ・バンドの事。東京といってもぼくが住んでいるのは郊外で十分田舎だと思っていたが、長井まで行くとさすがに景色、空気の匂いなどがはっきりと違う。神経が休まる感じ。ここで音楽を創ったらBasement tapesみたいになるのかな、とミュージシャンでもないのに勝手に妄想していたところだった。グリーンツーリズムとディラン。ディランのこの時の動きが後の世に与えた影響は音楽の世界に留まらなかったのではないかと考える。
 
 ニューヨークからウッドストックまで車で約1時間半らしいが、東京から長井市までは約5時間かかる。今回は息子の好きなThe Whoで出かけたが、今度行くときは芳醇なこの二つのBasement tapesを聞いて行きたい。そう言えば弟たちの畑の納屋で作業したが、佐野元春がウッドストックでBasement tapesを意識して作ったアルバムの題名は「BARN」。意味は「納屋」だ。
 
 長井では今週末はあの鈴木酒造の酒「甦る」の仕込みがあるとのこと。「酒蔵」って英語で何と言うのだろう?

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