花とカメラ T.Sに
美しいものを見るためには
身をかがめねばならない
フンコロガシのフォルムに見惚れた
アンリ・ファーブルのように
だが君が残すのは
書物ではなく一枚の写真
多分
野の花を引き抜いてしまわぬために
カメラは発明された
低く咲く花の色を
地の鎖から
空に放すために
冬の朝
霜の白さの隙間から
シャッターを切る音が聞こえる
かがむとそれは
花が
瞬きする音だ
シャッタースピード1/125
絞り5.6
花は君のカメラを
美しいと思っている
美しいものを見るためには
空を見上げねばならない
友人がSNS上にアップしている雑草や花を撮った写真が素晴らしい。常々、何かコラボレートできないかと考えていたら、2月に彼の写真が展示される会場で詩を読むことになった。バックで打楽器を叩いてくれるのは彼自身。毎年2月はバイオリズム的にダウンなのだが、今年はそうならなくて済みそう。今から楽しみです。
| 固定リンク
「詩集「The letter」 (107)」カテゴリの記事
- My Humberger Stomp(2024.04.13)
コメント
ありがとう!
投稿: 志村貴彦 | 2015年2月11日 (水) 18時36分