« 詩人の墓 | トップページ | 僕らはまだ揺らめいている巨大なものの前にいる »

"狐火"を見た。

 昨夜、友人の若松政美プロデュースのライブ『NAKED SONGS Vol.9』で初めて"狐火"を見た。先入観を持たずにいようと思ってあえてYouTubeなどで見ないようにして出かけたが、なかなか衝撃の体験だった。ラップというジャンルは門外漢なので詳しいことは分からないが、ライム(韻)を踏むとか色々それ なりの約束事があるのだと思う。しかし彼の作品、パフォーマンスはそこから全く自由でトーキング・ブルース、ポエトリーリーディングに近いと感じた。批判もきっといっぱいあるのだろうが、どの曲(詩)もアウ トローぶること無く、等身大の、今の日本に生きる青年の切羽詰まった気持ちが時にラップという形からはみ出しながら歌われていて、イベントの題名通りまさにNAKED SONG (裸の歌)と感じた。

 福島出身というのでライブ終了後、話をすると、なんといわき明星大学出で郷ケ丘に住んでいたとか。友人が経営するライブハウスに何度も出ていると言っていた。頼んで一緒に写真を撮った。シャイな好青年だった。これからも応援しようと思う。↓は昨夜歌われたナンバーのなかで特に心に残った3曲。 

 

|

« 詩人の墓 | トップページ | 僕らはまだ揺らめいている巨大なものの前にいる »

音楽コラム(48)」カテゴリの記事