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The poet speaks ギンズバーグへのオマージュ フィリップ・グラス×パティ・スミスを見た。

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 フィリップ・グラス×パティ・スミスによるギンズバーグへのオマージュ(訳 村上春樹、柴田元幸)。「お経のよう」というのはネガティヴな意味で使われることが多い言葉だが、昨日のパティのリ―ディングはポジティブな意味で経のようだと思った。「ウィチタ渦巻きスートラ」「ひまわりのスートラ」。ギンズバーグの詩には「~スートラ」という題のものが幾つかあるが、スートラとは経典という意味。パティはカウンターカルチャーの渦中からこの時代の悪霊を鎮めるために使わされた魔女、いや高僧のように見えた。

 リーディングの合間にレニー・ケイのギターと娘ジェシー・スミスのピアノで数曲が歌われたが、昨日はモハメド・アリの訃報が伝えられたこともあり、彼に一曲(確かアルバム「Gone Again」の中の「Wing」)が捧げられていた。「彼は世界中の人々にインスピレーションを与える美しい男だった」とパティ・スミスは言った。

 そして最後にアコースティックな「People have the power」。小石を投げた水の波紋が最後に大きな波のうねりになるような演奏と会場。終わっても、雷に打たれたような、嬉しい困惑の中に置き去りにされたような気持ちだった。そして一夜明けてもその困惑はまだ続いている

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