Momento Magico
娘が九月に重慶に留学してしまう前に、ということで、昨夜、家族プラスぼくの韓国語の先生を交え食事した。場所は日野駅前の「ホンガネ」。先生は娘の友人でソウルからの留学生。
「ホンガネ」という店名は"洪さんの家"の意で、彼女(以下、선생님(ソンセンニン)=先生)の苗字も「洪=ホン」さんなので、一度一緒に・・・と前から話していたのだ。日本に在る韓国料理店は何処も日本人に合わせてあるので生粋のソウルサランである선생님(ソンセンニン)の舌に合うかどうかちょっと心配だったが、満足してくれたようだ。さすがオモニ。どれも美味しかった。http://www.honggane-hino.com/
昨日の食事中、「オリエンタルラジオの「パーフェクトヒューマン」はPSYの「カンナムスタイル」のパクリではないか」という話になった。言ったのは娘。韓国の歌手PSYの「カンナムスタイル」は世界の動画再生回数1位になった曲で、ちょっとしたリップサービスも含んだ発言だったと思うが、我が선생님(ソンセンニン)はPSYが嫌い。あれやいわゆるK-POPのようなものが世界中に広まり、韓国の音楽があれだけと思われるのは心外だ、のような感想を선생님(ソンセンニン)は述べた。「ナ・ユンソンは?」と聞くと「彼女のような人がもっと知られるようになってくれればいいと思います」と、선생님(ソンセンニン)は言った。
以前、トム・ウェイツの「Jockey Full Of Bourbon」の凄いカヴァーをYouYubeで見つけて以来、ずっと聞いているナ・ユンソン(나윤선)。冬季ソチオリンピックの閉会式に彼女は登場したがその歌声は日本では無視されていた(と思う)。
↓はヨーロッパを一撃した彼女の「Moment Magico」。
この曲を聞くたびにJazzyなメロディーの中、彼女の声にパンソリ(韓国の民族歌謡)の響きのようなものを勝手に感じてしまい、「アジアの同胞」(古い言葉)としては、自然、嬉しくなってしまう。ケルアックの伴奏者だったデヴィッド・アムラムの言葉の幾つかを思い出す。
昨夜の東京は蒸し暑かったが皆で相談してプデチゲ(部隊鍋)を食べた。汗をかいて外に出ると生ぬるいはずの風が一瞬、涼しく感じた。Momento Magico!楽しい、佳い夜だった。
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