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「母をお願い」を読んだ。

 世界30カ国以上で翻訳されたという韓国の大ベストセラー小説「母をお願いー엄마를 부탁해(オンマルプタケ)、英題 Please Look After Mom 」申京淑著ーを読んだ。息子を訪ねる途中のソウル駅で行方不明になった母を探す家族の物語。第一章は作者自身を投影したと思われる長女の、第二章がこの母が誰よりも宝物のように育てたという長男の、第三章は決して褒められた亭主ではなかった父の・・・というように、各章ごと様々に視点が入れ替わり母への追想が語られる中、遂には誰も知らなかった母の秘密やもう一つの人生が明らかになっていく。

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 ドラマチックな構成もさることながら、貧しさゆえ字の読み書きもできず、ただただ自らが育てた野菜や家畜で子供たちを愛し抜き、そのため時には子供達からさえ鬱陶しいがられ、蔑みの眼ですら見られてしまうこともあったこの母の描写と、子供たちの後悔を含む小さなエピソードのそれぞれにすっかり泣かされた。圧巻の最終章では誰もが母と再会する(この小説の、と言うのではなく)仕掛けにも驚いた。

 作者申京淑は去年、三島由紀夫の「憂国」を盗作したとの問題で大騒ぎになったが、事の真偽はさておき、自分はこの作家の代表作「離れ部屋」を読んで以来のファン。騒動の顛末として、本国で文学賞の審査委員辞退、作家活動自粛ということになってしまったが、僕はもっと彼女の小説を読みたい。

 読書の秋、また韓国の小説ってどんなだろ?という興味からでも是非。母親との関係に悩む人、もう故人の人、どちらにもお勧めです。自分もこれを読んで、この彼岸、亡き母に再会した。

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I saw the Light

         

     眩しさから
     目を逸らすことがことができない
     胸の高鳴りを
     抑えようとして苦しい
          
     その時 レゴは瞬時に組みあがる
           その時 風景は初めて色を得る

     まるで 
     音楽が奏でられる前の静寂
     まるで
     弦を調律する微かな響き
     
     あの人の
     たわいのない仕草の一つ一つが
     何かの合図のように
     乱反射して
     見えるのは 何故

     眩しさから
     目を逸らすことがことができない
     禁じられても
     太陽を凝視する
     子供のように

     未来から呼ぶ声がする
     
     偶然を
     運命に変えようとして
     今 広場の彫刻が
     眩しさに向かって歩き始める

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加油!

 今日、娘が留学のため中国の重慶に旅立った。ほとんど言葉の通じない場所に一人きりで行って、勉強しながら一年を暮らすなどと言う経験が自分にはないので、旅立ちに際してもアドヴァイ スらしいことは何も言えなかった。こう言う場合どの親もそうだと思うが、願いと言えば心身ともに健康で無事に帰ってきて欲しいという、ただそれだけ。

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 先月、娘が山形に行っている間に、娘の友人達が秘密裏に寄せ書きをしてくれていて、それを搭乗直前にサプライズで渡す。このために朝四時に起きて七時に成田まで来てくれた N・Fくんに感謝。姿が見えなくなるまで僕ら夫婦は見つめていたが、ゲートを通過したら娘はもう一度も振り返らなかった。かっこよかった。

 ぼくも勧められた寄せ書きには娘の後押しで始めた韓国語で"셰상은아름답다(セサンウンアルムタプタ)"と書いた。中国はTwitterも Facebookもダメなのでやりとりは手紙でしょうと約束したが、どんな手紙が貰えるだろう?どんな手紙を書こうか。上のハングルの意味はその時に教え るつもり。写真は前日入りした成田のホテルから撮った今朝の空。加油!(これは中国語)。

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