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スティングのニューアルバム

Photo_5  最近、スティングのニューアルバムばかり聞いている。聞いて『ダブルファンタジー』の頃にジョン・レノンが、"ロックンロールなんて俳句みたいに簡単だ、定型があるのだからそれにただ自分の想いを乗せて歌えば良いのだ" みたいに言っていたのを思い出した。

 何かが吹っ切れたかのように瑞々しいのだが、これには過去の焼き直し、手慣れ云々・・・という批判も当然あるようで、それも分かる。ただ何が歌われているのか?と歌詞を見たら、それぞれの曲がシンプルなポップソングのようでいて今の世界で起きている事に対するメッセージが様々に込められている。こういう彼は久しぶり。やはりかっこいい。

 故ボウイ、故プリンス等、急逝した同業者について歌われた「50000」、地球温暖化の問題について言及した「Fine day」、ボートで海を渡る難民たちを歌った「インシャラ」、2014年にシリアで殺害されたフォトジャーナリスト、ジェイムス・フォーリーのドキュメンタリー映画「ジム」のエンドタトルとして使われた「ジ・エンプティ・チェア」等等、かつて「ラシアンズ」や「They dance alone」を歌ったスティング節は健在だ。さる11月13日にパリ同時多発テロの現場となったバタクラン劇場再開の杮落しとして行われた彼のライブでは先行シングルになった「I can't stop thinking about you」の“you”が犠牲者たちに捧げられていた。

 ポリスの頃はまあまあ、ソロになってすぐの頃が一番好きで、その後はあまり感情移入できなくなっていたが、ここにきて点が繋がって線になったようにスティング熱が再燃。ロックミュージックを聞くことがノスタルジー交じりの、やや予定調和なものになりかけていたのを思わぬ人から思い切り正された感じ。今、この新作のプロモーションで来日しているみたいだが、来年6月には日本公演が予定されているとのことで楽しみ。それまでに聞いていなかった過去何作かも遡って聞いてみよう、などと思っているところ。

   

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