カササギの歌
旅先で聞いた歌でその旅の思い出に耽るというのは良くあることかもしれないが、中国で特に音楽を聞かなかった僕等には、先日ここに貼り付けたシロガシラの鳴き声がその代りになっている。聞くたびに夫婦で「楽しかったねー。」と言い合っている。
去年の今頃、自分の会社の別の現場で休憩時間に野鳥を見ることが一部の人に流行ったらしい。ちょうど自分の現場に鳥に凄く詳しい人がいて、皆、スマホで撮った写真を図鑑で調べ、分からないと彼に写メして聞いてた。その度その彼はちゃんと説明を返していて見事だと思った。
古今東西、鳥を題材にした詩や歌謡というのはいっぱいあるが、僕が好きなのは「カササギの歌」。アメリカの詩人ゲイリー・スナイダーの詩(ナナオ・サカキ訳)に、飯能のグレイトフルデッド(と、ぼくが勝手に言っている)ひのこバンドのマスターが曲をつけたもの。僕が何度も聞いたのは下村さん&吉田ケンゴさんのバージョンだが、これはヒットソングになど決してならなくとも、色んなイヴェントや祭りでカヴァーされることがままあって、きっと自分の「心のヒットソング」にしている人は多い筈。この詩を昔、武蔵小金井でゲーリー自身の朗読で聞いたことがあるが、歌とは全く違う印象だった。逆にこれをこうした歌にした作曲者は凄いと思った。
上述のシロガシラからの連想で思い立ち、さっきYouTubeで初めて!カササギの鳴き声を聞いた。この鳴き声が、最後のオリジナル・ビート二クス、ゲイリー・スナイダーにはこう聞こえるらしい。
兄弟、心の色は
ほら 空の青 トルコ石ブルー
ひのこバンドの「カササギの歌」はYouTubeにいくつかアップされているので聞いてみて下さい。誰かカヴァーしてCD化してくれないものか。
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