登戸研究所資料館の見学会に行ってきた。
昨日、明治大学平和教育登戸研究所資料館の見学会に行ってきた。
http://www.meiji.ac.jp/noborito/mean/index.htm
写真は風船爆弾。以前、郷里のいわきに帰省途中に立ち寄った五浦海岸で「風船爆弾放流地跡」なる碑を見たことがあるが、自分はもっと単純なものを考えていた。
http://penguin-pete.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_da7f.html
仕組みを聞いたら高度維持装置など意外に精巧に作られていて驚いた。旧日本軍はこれで爆撃による成果を上げようとしていたのでは勿論なく、ウィルス兵器を使おうとしていたのだとか。同種のカウンター攻撃を恐れて実際にはウィルス兵器は使われなかったものの、それでもこの風船爆弾は約1000発がアメリカに着弾していて死者も出している。昨日、見学者の中には少女の頃この製造に携わったという方がおられ、聞いている色々な話がいきなり身近に感じられた。
誘われるままにどういう会なのかもあまり知らずに行ったのだが、資料館館長・山田朗先生の解説は、ここにこの施設が作られた経緯や地理的環境の話から始まり、次第に戦後史のミステリーにつながるような内容で思わず引き込まれた。スパイ兵器、対人毒薬などコワい話もあったが、自分が一番興味をひかれたのは贋札作りに纏わるお話。そんなこともしていたとは知らなかった。
負の遺産を活用し、戦争の愚かさを立体的に考える良い企画だった。チラシを見ると見学会は12月にあと2回予定されている(2日と16日)。興味がある方は是非。
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