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20年ぶりの喫茶店でコーヒー豆を買う (300)

 現在公開中のザ・バンドの映画に併せてレヴォン・ヘルムの自伝「ザ・バンド~軌跡」(音楽之友社)を図書館から借りてきて読んでいるが、あまりにも良い本で、どうしても手元に置いておきたいのだが本は現在絶版。

 ネットで見ると1万円とかの高額な値段が付いている。神田・神保町の古書店のデータベースなどを検索しても見当たらなくて、それで今日は自分が知っている多摩地域の置いてありそうな古書店をドライブがてらに散策した。

 まだ中盤だがレヴォンの本はブルース、R&B、ロカビリー、ロックンロールについての「路上」あるいは「ハックルベリーフィンの冒険」みたいな本で、若きレヴォン・ヘルムとロビー・ロバートソンはさながらニールとジャック、ハックとトムのよう(この後、袂を分かつことになると知っているので辛い)。それに1940~50年代のアメリカ南部の農民の暮らしぶりの描写が秀逸で、良いものほど残らないとまた思い知られているところ。

 行ったのは武蔵小金井、東小金井、三鷹の、自分が昔良く行った古書店3件。いかにも置いてありそうな三件なのだが、やはり無かった。仕方なくあきらめて、東小金井の古書店で渡辺保の「歌舞伎。型の魅力」(角川書店)を買う。単行本で330円也。

 で、三鷹では行った古書店の近くに、昔、良く行った喫茶店があって、そう言えばコーヒー豆を切らしていたと思い20年ぶりくらいに入る。喫茶「ポエム」。

https://www.nikkahan.co.jp/shoplist/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%BD%E3%81%88%E3%82%80%E3%80%80%E4%B8%89%E9%B7%B9%E4%B8%8B%E9%80%A3%E9%9B%80%E5%BA%97/

 初めて来たのは高校2年の時、どうしても東京に遊びに来たくて、夏期講習でひと夏兄のアパートにいた時だから39年前。最後に来たのは結婚した時、妻に自分がかつて住んでいたところとして三鷹を案内がてらに入った時だった。その時ですらマスターの方から「昔、良く来てくれたでしょう?」と声をかけてもらったと記憶する。時間はそれからさらに20年経っている。

 豆をペーパー用に挽いてもらいがてら「今55ですが、大学生の頃、この近くに住んでいて、良く来たんですよ。」と思い切ってマスターに声をかけると、「ああ!」と一声。「ここも長いですね」と言うともう40年とか。自分が初めて来たときはまだ開店したばかりの頃だったのだな。なんだか浦島太郎になった気分だった。

 胃の調子が悪くて、朝、昼とも夕べの鍋の残りで作った粥だったが夕食はガパオライス。

 NHKで大河ドラマ「麒麟が来る」、BSで「コウラン伝」を見る。11時頃就寝。

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日記 2020年1/10~12/31(353)」カテゴリの記事