« ミーワムーラの『彼岸花』 | トップページ | 妻の誕生日 »

スズメバチの死

  3連休明けの月曜日。なんだか体が怠いがこれは休み過ぎのせい。昔、若い頃、周囲の年配の方々が「仕事してた方が楽」と良く言っていて、そんなことあるものか、と内心思って聞いていたのだが今は全くその通り。暮らしにリズムやメリハリができるし、長年やってきたから休憩時間も含めて体で覚えているようなこともある。作業が始まってしまえば体調はすぐに戻るだろうと、出かける。

 現場はこの3連休中も雨降りだったのでどんなものかと思ったが前回ほどではなかった。まだ暑いと言えば暑いが気温は30℃前後なのでピークの時を考えたら楽なもの。休み中何をしていたか等、皆で言い合いながらの作業をしていたらあっという間に午前が過ぎた。

 昼、中華食堂(東秀)の中華あんかけラーメン。

午後は現場で不思議なものを見た。いや、不思議なもの見たと言うより貴重な場面に居合わせたというべきか。それはスズメバチが自然死するところ(?)。初め現場に蚊が出たので蚊取り線香を点けたのだが、しばらくするとスズメバチが一匹やってきて自分を含めた作業員3人の間を飛び回り始めた。

 スズメバチを見る度いつも思うのは小さなプラモデルのようだということ。勿論、刺されたら嫌なので怖いのだが、こちらが何もしなければ何もしてこないだろうと何食わぬ顔で作業をしていた。だがそうするうちにも自分の胸にぶつかってきたり、シャツに止まったりしてくる。そしてそんなことを何度か繰り返していると、その飛行の軌道が段々と乱れ、よれよれになって、ついには地面にポトリと落ちた。何故だろう?蚊取り線香が効いたのか?でも蚊取り線香でスズメバチが死ぬなどあまり聞いたことはない。

 ハチは何度ももう一度飛び立とうとしていたが、叶わず、何度目かにとうとう仰向けになって手足を激しくばたつかせた後、段々と動きが緩慢になって最後に動いているのかいないのかという状態になった。遺跡の発掘では土を掘るのにお椀を使うことがあってそれが現場にあるのだが、自分はハチをそれに下の土ごと取って、現場の隅に持って行った。まだ生きていたと思うがそのまま置いておいたら作業中いつか誰かが踏みつぶしてしまうと思ったのでそれで。それだけのことなのだけど、去年のことがあって以来、虫一匹に対してもその生死に関しては自分は今敏感になっているのだろう。思う事が多々あった。命にはそれぞれの時間がある。考えたら今日はまだ彼岸だ。

 帰宅後はすぐビール。冷ややっこと冷やしトマト、サラダで飲む。冷蔵庫を良く見たらシラスがあったのでシラス丼のようにして夕飯を食べた。NetFlixのドラマ『シスターズ』第5話を見る。

 と、これを書いている今、家の中のハエが一匹いることに気付く。無益な殺生はしたくないと思う反面、うるさいので仕留めたい気持ちもある。そう言えば敬愛する詩人の諏訪優さんに一匹のハエと朝まで酒を飲む詩があったが、、、自分はまだその境地には達していない。

 11時就寝。

|

« ミーワムーラの『彼岸花』 | トップページ | 妻の誕生日 »

日記 2022.6.19~2023.6.19 (365)」カテゴリの記事