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五郎さんのライブに行った

  この土日は息子が通し(仕事のシフトで朝から晩まで)なので基本ずっと一人。どう過ごすか考える。YouTubeにニールヤングのアルバム『BARN』のレコーディング風景をドキュメントした動画があるのを見つけ朝からそれを見た。監督は女優のダリル・ハンナ。彼女は現在ニールの奥さんだという。知らなかった。ダリル・ハンナというと昔ジャクソン・ブラウンの彼女で、ジャクソンのDVが原因で別れたというところまでは知っていた。動画はロッキーの自然と19世紀からある納屋を改造したスタジオでリラックスして演奏・創作をするメンバーの姿を捉えていて、ちょっと環境ビデオのようで家事をしながらのんびり見れた。

 その後、ウォーキング。見た動画の勢いでスマホのサブスクでニールヤングを聞きながら歩く。久しぶりに『ハーヴェスト』を通して聞いた。少し前にピーター・バラカンのラジオで『1972年特集』をやった時このアルバムも紹介され、お約束のように『Hart of Gold』がかかったが、通してきいても名曲ぞろいでつくづく良いアルバムと思った。それぞれの曲が川沿いの木陰で新聞を読む人や草野球する人、マラソン人の風景とあいまって良い時間であった。

 帰宅して昼食。余って冷蔵庫に入れておいた冷や飯を使ってチャーハンを作った。フェイスブックを見ていたら、本日、国分寺のライブカフェ「Ghee」で中川五郎さんのライブがあると告知があって、そのコメント欄に友人が「今日、行きます」とメッセージしているのを見つける。19時より。自分も行こうと決める。

 それまでは午後は一度昼寝し、起きて先日、人に勧められたNetflixのドラマ『今、私たちの学校は』の第1話を見る。大ヒットしたゾンビもの。自分はホラーやこうした怖い系は苦手で極力見ないようにしていたが見ると案外に面白い。全部で12話。これならいけるだろう。

 息子のためにハッシュドビーフを作って後、夜、予定通り「Ghee」へ。国分寺の北口の変貌ぶりに驚く。降り立った時の風景がまるで違う。町をそっくり作り変えたよう。しかし、スマホを頼りに初めて行くライブカフェは昔から良く見知った通りにあって、やっと息が付けた気持ちになる。店内に入って友人夫婦と五郎さんに再会する。

 五郎さんは久々に見たが新曲が多くて良かった。スリランカの経済危機のデモの時、デモの拠点に図書館を作った人たちの歌『図書館でデモをする、図書館がデモをする』、ウクライナ人がロシア人を見分けるため、ロシア人が発音し辛いウクライナ語でパンを表す言葉を言わせるというエピソードから始まる『パリャヌィツヤ』、60歳で起業し95歳の現在まで笹餅を作り続けるおばあちゃんを歌った『ミサオおばあちゃんの笹餅』など。

 フォークソングはジャーナリズムでもあるという事を多くの人が忘れているところ、五郎さんはただ一人(多分)その新しい所を常に実践していて凄いなあ思った。五郎さんの歌によって知りえたことが自分にはなんと多い事か。そして宮尾節子の詩に曲を付けた「再会」。五郎さんの前に歌った佐藤龍一さんが歌う数曲もそうであったが、これも妻を亡くしたばかりの自分には大きく響く歌であった。

↓は今年 墨田フォークフェスティバルでの『図書館でデモをする、図書館がデモをする』。

 

 帰宅は10時半頃。息子はもう帰宅していた。ハッシュドビーフは食べたようで、残りを自分も食べる。風呂に入り、12時頃就寝。

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