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映画『くじらびと』を見てシメもくじら。

 3連休の中日、朝、ゆうべの残りのカレーを食べる。天気は薄曇りで夕方から夜にかけて雨になるとの予報。起きてすぐはまた寒くてストーブを点けた。

 恵比寿の東京写真美術館で映画『くじらびと』(2022年 石川梵監督)を見た。映画「くじらびと」公式ページ|Lamafa(The last whale hunters) Official (lastwhaler.com)

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 静止画と思わせるドローンから俯瞰したエメラルド色の海の映像に波の音。だがそれが静止画ではないのが分かるのはきらきらと波光が目をくすぐるからで、始まりはそんな静かな体感だった。それと長老が山に分け入りそこで祈るシーン。鳥の声が耳に心地よく、ここでも自分は映画を「体感」した。

 それからは、少年の船酔いを、櫂を漕ぐ男たちの躍動を、肉をナイフで切り分ける感触を、喪失の悲しみを、そして最後のクジラを仕留める瞬間を、まるでその場に居合わせたかのように動けずにスクリーンを凝視した。

旧約聖書的な世界だと思った。エンドロールの『アヴェマリア』で何故か目頭が熱くなる。見終わって館から出た後も、ちゃぷちゃぷと海に浮いているような気持ちだった。

 夜は娘と小竹向原で飲む。かねてから一度行きたいと思っていた「五鉄」。メニューに"鳥串焼き"と"軍鶏串焼き"の区別があって、店の名前とその軍鶏(しゃも)という単語でやはり鬼平的だと感じていたら、トイレに池波先生関連の写真(記事?)が貼られてあった。やはり。散々飲み食いし、お勘定をして、娘と別の店にハシゴしようかと話していたら店のお姉さんに、隣もうちの店だけど、そちらはおでん中心なんですが、どうですか?と言われる。それならとそちらの店へ。創作料理「五鉄」から今度はおでんの「五鉄」へ。

 そして最後は娘のアパートの至近の焼きとん屋へ。いつも前を歩く度、馬刺し、の張り紙が目に入って、それを食べようと行ったのだが、店に入ってメニューを見るとくじらの刺身があって、予定を変更してそちらにする。焼酎のロックとくじらでシメ。結局、3件はしごした。満足。

 娘の家には泊まらずに帰る。途中で寝てしまわないかと心配しながらだったが、大丈夫だった。随分、遅くまで飲んだつもりでいたがスタートが早かったからか、日野に着いてもまだ10時過ぎだった。ただ酔いが十分残っていて風呂に入ってすぐに寝る。

11時頃、就寝。

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日記 2022.6.19~2023.6.19 (365)」カテゴリの記事