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古寺巡礼と6番

 大型連休七日目。自分は三日目。

 恵比寿の東京写真美術館に『土門拳~古寺巡礼展』を見に行く。

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仕事では最近になってようやくフィルムでの撮影が無くなりデジカメだけで良いということになり、予算その他の面で安心したものの、個人的にはやはりフィルムで撮影された写真の質感には愛着がある。ましてやカラーポジともなれば安易に加工が効かないため撮影者の思いや熱意が如実に伝わってくる。

 展示室には行ってすぐ全てに圧倒された。特に先日、調布の深大寺で見た白鳳仏の写真が入ってすぐのところにあり、先日、蕎麦屋で見たあの写真は土門のこのシリーズからのものだったのかと知る。不覚。

 その後、恵比寿から娘との待ち合わせ場所の池袋に移動して、今日のメインイヴェント『ラ・フォル・ジュルネ』の会場、有楽町の国際フォーラムに行く。何処かで昼食を。。。と思ったが、結局、早めに会場に行って国際フォーラム内のファミマで何か買って会場周辺の何処かで食べようという事になった。だが、パン、おにぎりなど買っていざ何処か座ろうとするとどこも同じようにしている人でいっぱいだった。

 円卓の付いているベンチにいた年配の女性が二人立ち上がったのを見つけて急いで席に向かうと、ほぼ同時にリュックを背負ったご老人も着席。お互いに顔を見合わせる。「同席でもよろしいですか?」と声をかけると「どーぞ、どーぞ」と満面の笑みだった。聞くとこのイヴェント期間中、ずっといるつもりだという。手製のサンドイッチとワインを持った音楽愛に溢れた品のいいご老人であった。

 イヴェントは有料の公演の他にも、丸の内界隈各所で無料の演奏会、テーマに沿った講演などがあり、中でも「マスタークラス」といって、巨匠が若い演奏家に指導しているところを直接に見せる企画があって毎年それを楽しみにしているのだと言う。今日見たのは、ジャン・クロード・ベヌティエが東京芸術大学の学生に教えるクラスで、曲はベートーベン、ピアノソナタ第24番『テレーゼ』だったとか。巨匠は言葉少ななのに、通訳の女性がいっぱい喋って「本当はその女性が指導しているのでは?」と面白い話だった。娘ともどもこのイヴェントの楽しみ方を色々と教えてもらった。

 午後3時15分からベートベン交響曲第番『田園』を聞く。指揮・三橋敬子。東京交響楽団。素晴らしかった。

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夜は娘の部屋のある小竹向原に行って、ワインバー、焼き鳥屋と2件ハシゴ。その後は近くのスーパーで乾きものなど買って家呑み。娘は明日から三泊四日で広島に行くと言うので早めに寝る。いない間、部屋を自由に使って良いと合いカギを貰う。23時就寝。濃い一日だった。

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日記 2022.6.19~2023.6.19 (365)」カテゴリの記事