銀座に詩のイヴェントを見に行った。
朝起きて昨夜の夕刊を読む。先週は休みになっていたルポ『イマジン~チリで息子と考えた』のインタヴュー編。前回は友部さんだったが今回は小説家の磯崎健一郎氏。1965年生まれと言うから自分と同じ。"滅びるなら穏やかに"という見出しなのでネガティブな話なのかと思ったらそうなるならなったでの智慧が書かれているようだった。氏の小説にも興味を持った。
午後、溜まっている資源ごみを捨てに行き、夕方4時頃、銀座に出かける。Wさん企画のポエトリーリーディングのイヴェント、KOTONOHA=UTANOHA [言葉と歌と料理の夕べ]を見に行った。『Howlin』というお店。アレン・ギンズバーグの詩『Howl』からのネーミングだという。お店はもっと武骨な感じを想像していたらずっとスタイリッシュな雰囲気で(お店の方ごめんなさい)これから銀座に来たら必ず寄りたいと思う程。良い隠れ家を見つけた気分。
このイヴェント、KOTONOHA=UTANOHは十年前にもあって、実はその時は自分も出た。そして、その時、一緒に出演者だった大島健夫さんという詩人の方にその時以来、お会いした。大島さんはその後、世界ポエトリースラム・ジャパンで優勝していたりする、凄い実力の朗読家でもある。自分のことを覚えてくれていて驚く。嬉しかった。世界中、色々な都市で朗読しているが、今度、ドイツでやるという。海外で朗読する時の色々を聞いた。興味深かった。
出演者は二組で最初が都和子さんという人で、次が、猫道+タダフジカという二人組。見ていて詩というものを人は何をキッカケに書くようにるのだろうか?と、そんなことを考えた。今回のこの二組はそれぞれ内容や表現の仕方は違うが、演劇の経験、訓練がある人たちなのだなと思った。それぞれが自分の世界に見ている人を引き込む力が凄い。また自分の経験を歌にしていても、きっと書いている時はそれを客観視していて、それでパーフォーマンスする時はそれを演じる感じなのだろうか、とかそんなことを考えた。二人ともをちびっこが森で初めて見る動物に会った時のように見てしまった。楽しかった。
終了後、主催者のWさんと大島さんに挨拶し、娘の住む小竹向原に行く。仕事で沖縄に行っていて、帰って来たら一度会おうと約束していたので丁度良かった。土産に糸満硝子の焼酎グラスを貰う。それから娘のアパートの近くの居酒屋で食事がてら飲んだ。
娘の部屋に戻って、お茶しながら見て来たイヴェントの話をする。大島さんの話になって、娘にYouTube動画の幾つかを見せると、娘は凄く気に入ったようで、続けざまにいくつか見た。来月8月6日にライブがあると帰り際、ご本人から聞いたのだが、娘は俄然、見に行きたいと乗り気になる。それで一緒に行くことを約束する。
色々見たが最後に『今日で地球は滅びるけれど』という朗読をきいたら、朝、読んだ新聞の磯崎健一郎氏の発言とリンクするところがあって、感じ入る。
https://youtu.be/fVtXO8CfYZ4
布団を敷いてもらい、0時過ぎ、就寝。
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