映画『福田村事件』を見た。
3連休初日。
先日行って空振りした映画『福田村事件』をやっと見た。行くと上演回数が増えていて、入りは相変わらずの盛況ぶり。この重い内容でこれだけヒットする状況は最近の日本映画のなかでは異例ではないか。忖度したりバイアスがかかっていたりするものを見ることに皆いい加減うんざりしているということなのか。ご高齢の方が多い印象。良いことだと思う。パンフレットが充実しているので絶対買うようにと忠告してくれる友人がいたのだが、そのパンフレットは売り切れであった。どこかで手に入れなければと思う。
映画を見て思うところは色々あったが内容を言う事は避ける。ただ役者陣がそれぞれ素晴らしかった。特に自分の思想とは真逆の人物を演じていた水道橋博士が良くて、嫌いになった(笑)。また異質な者を排除しようとして村人が集団で狂気に陥り暴徒化していく描写は昔見た映画『清作の妻』(1965 増村保造監督)の、香川からの被差別部落出身の行商たちの描写は『橋のない川』(1969 今井正監督 )の、それぞれオマージュなのだなと思った。そう思って帰宅後、ネットを見ていたら森達也監督がこの二つの映画についてニューズウィーク・ジャパンの連載で取り上げ書いている記事を見つける。まあ、森監督なら見ていて当然だが。
私的邦画論|森達也|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)
映画を見終わったのは午後3時頃で、その後にラーメンを食べたので夕食時に腹は減らず。休みの息子は自分でチキンライスを作って食べていた。
夜はNHK・BSで辻仁成がパリのオランピア劇場に立つまでのドキュメンタリーを見る。毎朝、過去の彼の番組を再放送していたのはこのためだったのかと知る。辻は自分より6歳年上だが、好奇心旺盛で若々しく、何よりつねに今を生きている風なのが良い。
その後、同じチャンネルで忌野清志郎立て続けに2本。途中まで見てあとは録画する。
23時半、就寝。
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