『命の詩(うた)』
今日は亡妻の誕生日。ネットを見ると亡くなった人の誕生日を祝うのはいけないという話もあるらしいが、意見は半々。結局、好きなようにやればいいという事ではないか。
彼女が生まれた1965年の今日と言う日が無ければあれらの愛しい日々は無かったわけだし、息子にも娘にも会えなかったわけだから、自分にとって祝うべき日であることに間違いない。
昨日、夕食の料理中、Apple Musicでどうしても良いと思えない佐野元春の最新アルバムの何度目かのトライをしていたのだが、やはり最後まで聞きとおせなかった。佐野さんは今、本当は歌いたいことが無いのではないか?それで、先日、BSでパリ、オランピア劇場での辻仁成のライブを見たばかりだったので最近はどんな感じでやっているのかとあらためて聞いて見るとこれが良かった。文学者だけあってさすがに詩(ことば)がちゃんとしていた。
特に『命の詩(うた)』と言う楽曲。一聴して感動し痺れたようになる。それから立て続けに20回くらいは聞いただろうか。朝の、世界が太陽の光を浴びる瞬間の命のざわめきといずれ来る死と再生の、その循環が嬉々として歌われていて、明日の朝、起きたら真っ先にこれをFacebookにアップしよと決めて実際にそうした。妻は名前がMorninng Childなので誕生日を祝う日の朝にピッタリだと思った。ギンズバーグの詩には「何々のスートラ」という題が冠されたものが多くあるがスートラとはお経のこと。これは辻流のスートラだと思う。辻はリアル・ビートニクス。
仕事は明日から始まる現場の準備。途中、昨日、渡しそびれたものがあってまた府中に行く。
夜、不二家に行き、ケーキを買う。帰宅して箱を開けると入れてくれと頼んだはずのロウソクがない。気付いてすぐは憤慨するも、よく考えたら亡き人のバースデイケーキに一体何本ロウソクを立てれば良いというのだろう。気を取り直して供える。
今、息子が帰ってきた。もう少ししたら供えたケーキを半分ずつ食べよう。現在、21時。
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