記憶、記録。
朝、出社時にまた小学校から合唱の練習の声。良い一日の始まり。
現場は盤築層の掘り下げが終わりその下の造成土の掘削。現在の現場は江戸の頃に造成がなされ元々の"地"の土は無い(現場用語で地山と言います)。どこから持ってこられた土か分からないが盤築層の土よりさらに遺物が出る。
江戸時代と言っても、出土する陶磁器の染付や器形や胎土によってさらにかなり詳しく時代区分が分かる。流行もあるし、流通や当時の職人の技巧の変遷等があるからだ。
江戸遺跡というと歴史資料があるのに考古学が何故?と言う人もいるが、歴史資料(文字資料)というのは意外と事実と違う場合が多い。当時もきっと人の考えや記憶違い、状況への忖度が混ざっている。そして調査するこちらも遺構だけでは時に想像が混じってしまう。遺物は動かぬ物的証拠でもあってそれだけが教えてくれる事実がある。過去の、無名の人の無言の声。"こう書かれているけど、本当はこうだった、、、"のようなことが歴史資料と照らして分かる。以上が自分が江戸遺跡が好きな理由。
夕方、息子から電話があって、夕食は作ってないというので帰りがけにスーパーに寄り、アジフライとしらすを買う。じゃがいもと玉ねぎの味噌汁を作り夕食はそれで食べた。
その後、ここ数日の新聞をまとめて読む。
ガーゼの語源が"ガザ"(かもしれない)という事を昨日の夕刊の記事で知った『パレスチナアマル』のホームページにあった。ガザは元々はそう言われるくらい織物が盛んところらしい。現在のパレスチナ情勢を受けて先行支援をするとの記事を読む。ホームページを隅々まで見た。何か買えたら良いのだが。
パレスチナアマル(Amal Falestini) | パレスチナ伝統工芸品の輸入販売 (amal-f.jp)
夜、寝しなに読書。中川五郎さんの『僕が歌う場所』を読み終わる。後半に日本のフォークソングの成り立ちとその記録・記憶のされ方に疑問を呈すると書いているところがあった。作詞作曲のクレジットについて。それらの事実をちゃんと記録するという事の大切さを自覚しているフォークシンガーってなかなかにいないと思う。
23時就寝。
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