出稼ぎ手帳を持っている
朝、玄米に胡麻をふって、昨夜の具沢山ほうとうの汁で朝食。
昨日、ドラマ『深夜特急~熱風アジア編』を見ていたら、自分はバックパッカーになろうとしていたのだと思い出した。大学を卒業しても4年近く定職に就かなかった自分は、季節労働者的に働いて、まとまった金が貯まったらアジアの方にでも出かけようと漠然と考えていたのだ。もう30年も前の話。
一時的なバイトで金が溜まったらそうしようと、実際に寮付の山崎パンのライン作業の仕事に就くことが決まっていた。それで体を壊し東京を引き払い戻っていたいわきの実家から工場に向けて出発しようとしていたその前夜、遺跡のバイトで以前一緒だった女性から電話を貰い「そうするにしても、慣れない仕事でやるより、慣れてる仕事でやった方が良いんじゃない?」と言われ、それもそうだと方向転換したのであった。もう東京に部屋は無かったがその遺跡の会社は寮も完備だとの事だった(飯場だったのだが)。山崎パンに行くについては職安で『出稼ぎ手帳』まで作ったのだった。
それで一時的な季節労働者として再度発掘の仕事を始めたはずが今に至る。
ドラマのどこでそのことを思い出したかというと、アジアで場所が変わるたびにその都度変わる安宿でのそれぞれのシーン。似た体験をしたと言うのではなく、後に1年弱暮らした飯場にいた時の気楽さや不安がそっくりだった。自分はあの時、すっかり旅人のつもりだったのだなと分かった。
何故、こうなってしまったのか(良かったと思っているが)、というとそれまでも別の会社で同じ仕事を4年間していたので、新しい会社(つまり今の会社)では「今度来た新人は何でもできる!」と予想以上に重宝されたこと(知らぬ間に社員ということになっていた)、それとやはり結婚したのがでかい。またこの仕事の本当の面白さを知ったということもある。
今やっている現場も面白かった。今日で大体終わり。同じようにこの仕事のエロスをもろに感じた以前の現場の事を思い出していたら、それはもう7年前のことだと一緒にやった人に教えられて驚いた。そんな風に時間は過ぎていく。
昼、現場の隣の餃子の「大阪王将」で餃子定食。最終日は明日だが、一度くらい入っておこうと思った。出て来た定食は餃子が多く、デカい唐揚げが付き、大盛ごはんと卵スープ。こんなに食えん、と思い、言って餃子半分をテイクアウトにしてもらう。
夜、帰宅する途中、スーパーで花を買う。夕食は息子が作って置いてくれたきんぴらごぼうとぬか漬けで玄米。餃子は息子用にした。食後、『深夜特急~遥かなるユーラシア編』を見た。
友部さんの『どうして旅に出なかったんだ』と『さまよえる定住者』を聞く。
さまよえる定住者 - YouTube
23時半 就寝。
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