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妻の三回忌。ミラクル。

  朝、六時半、いわきの法海寺へ妻の三回忌法要のために出発する。

 昨夜遅くまで仕事だった息子に代わり自分が運転していこうと思ったが、息子が自分が運転すると言うので頼む。

 首都高に乗ってすぐ前を走るダンプの右側のハザードランプが落ちかけているのを土嚢袋から抜いた紐で縛っているのを見る。「あんなので大丈夫か?」と言って追い越し車線の車を見ると、その車は後ろのナンバープレートがめくれて剥がれ落ちそうになっていた。道路にはモップなど落下物が散乱していて異様な感じ。思えばこれがその後のサインだったのかもしれない。

 どういうわけか首都高は土曜日の朝のわりに車が多く、首都高を抜けて常磐道まで続いていて、道中、息子と「今日は何かあるのだろうか?」と言い合う。そのため遅れ気味か心配し、インターでの休憩など無しでひたすら先を急ぐ。

 ことが起きたのは日立を過ぎ、トンネルが続くそのトンネル内でのこと。ドライバーの息子が大谷の打速の速さなどを話すのを聞いていると、突然、目の前に大きな鉄塊の落下物が現れる。折れて曲がって変形した鉄板のような大きな塊と鉄パイプ。自分らは追い越し車線を走っていて時速は110~120㎞ほど。走行車線側に息子が思い切りハンドルを切りそれをよけたが、車は横滑りして助手席にいた自分の目の前に走行車線側を走る車のバンパーがスローモーションで(ではないのだが)ドアップで接近。自分が息子の名前を大声で叫ぶと、息子が瞬時にまた追い越し車線側にハンドルを切った。激突、良くても走行車線側の車に接触するかなど、事故は免れないだろうと観念した。が、車はそうした体感を残すことなくまたするりと追い越し車線側に出る。そして自分たちが危機を回避したと思い息子と目を見合わせた瞬間、やや後方からものすごい激突音が立て続けに起こるのを聞いた。トンネル内なので反響してそれはそれはすごい音であった。すぐ後方で事故発生。

 いわき湯本インターには、結局、法要が始まる予定の11時より1時間早く到着す。なので時間調整もかねてジョナサンで朝食。駐車場で車を二人で良く見たが確かに全くの無傷。二人とも呆然としたまま。「さすが幼少からF1を見て育っただけあるな」とか「さすがいつもカートの運転を練習しているだけのことはある」とか自分はへらへらと声をかけたが息子は「何で大丈夫だったか自分でも分からない」と呆然自失。

 もし自分が運転だったら、事によってはあそこで終わっていたかもしれないと思った。スマホで道路情報を見るとあのトンネルで早速に道路規制が行われていた。事故を起こした人は大丈夫だったのだろうか?心配になる。

 寺に行って早速そのことを言うと住職とその奥様がそろって、それはお母さん(妻)が守って下さったのですよ、と一言。回避直後も、朝食のファミレスでも、二人でそう言い合っていたところ。確かに目に見えない何かに守られたという実感があった。あさちゃん、ありがとう。

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 その後、無事 3回忌の法要。終わると住職の奥様がお守り代わりにと、自分と息子と欠席の娘に、3人分、数珠をくれた。毎週火曜日に書いている写経した束、数十枚を奉納す。奥様に「あとはお二人で何か美味しいものでも食べたら。。。」と言われ、その後、平の町に行き中華料理「鳳翔」へ行った。五目焼きそばとシュウマイと餃子。

 食後、息子が職場に土産を、と言うので三万石に「ままどおる」を買いに行く。自分も買う。

 14時にはまた帰路に就く。だが今日は何故か行きも帰りも高速も下道もずっと混んでいて、日野に着いたは20時過ぎ。帰宅して息子とテイクアウトしてもらった餃子とシュウマイでビールを飲む。電話で娘と今日起きたミラクルについて話した。

 風呂に入り、23時就寝。

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