映画『ミツバチのささやき』を見た
朝、CDでニール・ヤングのアルバム『Comes a time』を聞く。良い一日の始まり。朝食はソーセージをボイルしたものとトマトを使ったサラダ、それと納豆と昨日の味噌汁の残り(具カブ)とごはん。
再放送の朝ドラ『まんぷく』ではいよいよ主人公がカップ麺の開発をし、手始めにスープを完成させるところ。今の朝ドラ『ブギウギ』は今週から愛助さんとの死別が始まるような先週の予告編を見て以来見ないようにしている。どんな些細なものでも本当にこういうのを見れなくなった。
仕事に行くと明後日(金曜日)、北区の現場に一日だけ代打で行って欲しいと頼まれ承諾する。
夕方帰宅時にスーパーに寄り仏壇に供える花を買って帰り、テレビを点けると、今日1月31日は"愛妻の日"とかで花を贈ろうみたいのをニュースでやっていた。夕食はまた息子が作っていてくれて鯖缶を使った炒め物と豚汁。いつもは帰宅して、料理して、、、なので作ってもらうと夜が長い。
先日、映画『Perfect days』を見に行った時、本編の映画もさることながらもう一つ感動したことがあって、それは上映前の予告編でビクトル・エリセの新作がこの2月に公開されると知ったこと。
ビクトル・エリセ!思えば東京に出てきて初めて映画館で見た映画はこの監督の『ミツバチのささやき』だった。
73年作のこの映画が当時の新作『エル・スール』(84年)と一緒に公開されたのを見たのだが、当時大いに感動して確か映画館で2本とも2度見た。当時からエリセは"10年に一本の人"のように言われていたが、その後、その通りに94年『マロルメの陽光』(ドキュメンタリー、自分は未見)が発表され、それからは長編を撮ったとの話はとんと聞かなくなった(オムニバスへの短編はあるよう)。
だからエリセは実質2(3)本で、宮崎駿をはじめ、世界のあらゆる映像作家がリスペクトを表明する巨匠となったのだのだが、個人的にはもう巨匠というより神話的な人物だった。しかも新作は10年に1本どころの話ではなく31年ぶり。サリンジャーが新作を書いた、みたいな話。さらに驚くのはアナ・トレントも出ている。66年生まれのアナは『ミツバチ~』の撮影時は5歳とかで、エリセ作2本目の今作では58歳。こういうのって例がないのではないか。
ということで、食後、去年夏シネマチャンネルでやっていたのを録画したままになっている映画『ミツバチのささやき』を40年ぶりに見た。以前は映像詩という感想が強かったが、今日見たら、映画制作時のスペイン・フランコ独裁政権へのプロテスト映画であるのを色濃く感じた。圧政に詩情で対抗したというような。『エル・スール』も録画してある。明日、見よう。エリセ監督は現在84歳。新作も見逃さないようにしなければ。
23時就寝。
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