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映画『瞳を閉じて』を見た

 朝、朝食はシラスおろしと豆腐わかめの味噌汁。納豆。

 朝刊の一面に小澤征爾氏死去の記事。自分が子供だった頃、世界の~というのは世界の黒沢か、世界の小澤くらいしかいなかった。その後、世界の坂本、世界の北野とかになって今に至るわけだが。 

 ベートーヴェンの第九のCDをフルトベングラー、バレンボイム、サイモン・ラトル、小澤征爾とそれぞれの指揮で4枚持っているが一番手に取るのは小澤征爾とサイトウキネンオーケストラのそれである。クラシックに関してはそれぞれの違いを語るような知識も言葉も持っていない。ただ自然とそうだ、というだけ。昔、バンドの真似事をしていた時小洒落た女の子の名前を冠した歌を作ったことがあって、それは当時ラジオ劇でやっていた氏の『僕の音楽武者修行』に出てきた女性の名前から頂いたものである。ごくごく個人的な思い出ではあるが。冥福を祈る。

 今日は朝一から映画館に行った。見たのはビクトル・エリセの31年ぶり!の新作『瞳を閉じて』。映画館の前でばったり友人に会ってビックリした。聞くと友人も見に来たのだと言う。他にも開館前から多くの人がいて、見ると自分と同世代かやや上の方々。エリセの『ミツバチのささやき』はいわゆるミニシアター系なるものを巷に根付かせるきっかけになった映画とも言えるものだが、当時のブームを覚えている世代ということだろうか。

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 映画は"映画についての映画"。かつて映画監督だった男が自らの映画の主演を務めている途中に失踪した俳優(親友でもあった)を探すというストーリー。中に劇中劇のような映画が出てくるがそのクオリティの高さが贅沢だなあ、と思った。それももちろんエリセが撮ったものなのだから当たり前なのだが。

 5歳のアナ・トレントが50代のきれいな女性になっていたので溜息。そしてビクトル・エリセは映画館で映画を見ると言う経験が持つ力を心底信じているのだなあ伝わるラスト。感動した。この映画の上映を記念して今月半ばから『ミツバチのささやき』と『エルスール』が特別上映される。先日、復習のように家の録画で2本とも見たが、もう一度、映画館で見てみようか、という気になった。

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 映画館を出てから友人と、先日コロナ明け直後に行ったとんかつ屋で食事。コロナ明けはまだ味覚が少しおかしかったので近いうちにまた来ようと思っていた店。今日は素直に美味かった。ひとしきり見たばかりの映画の話をする。待ち合わせたわけでもないのにこういう展開になって嬉しいかった。

 帰宅して、夕方にちょっと眠くなってきたので少し眠るかと思って横になったらぐっすり眠ったしまう。いつも始発電車の音が遠くに聞こえ、それを目覚ましがわりにしているが、電車の音で起きて、さあ、今日は何しよう。。。と思って時計を見たらまだ23時。いつもなら寝る時間。日付も変わっていなかった。なのでまた寝るが眠れなくてこれを書いている。

で、また寝る。0時頃、就寝。

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