『怒りの葡萄』を読んだ
今日は朝から健康診断で、その後は有休を貰って休みにした。一度帰宅して午後、市のクリーンセンターに壊れた電子レンジを置きに行く。遅い昼食をバーガーキングで食べて、後は家にいた。
ジョン・スタインベックの『怒りの葡萄』を読み終わった。アメリカ、1930年代のダストボウル(大砂嵐)に端を発し、資本家(富裕層)に搾取され、土地、故郷を失った家族の物語。
この小説はアメリカのフォークソング、ロックミュージックの界隈で語られる事が多くて知った気になっていたが、通してちゃんと読むのは実は初めてだった。
The Ghost of Tom Joad (youtube.com)
毎日少しずつ読んでいたが、段々と、このお話、最後は一体どうなっちゃうんだろう?と、怒涛の終盤からページをめくるのがもどかしいほどになって今日一気に読んでしまった。度肝を抜かれたのはそのラスト。頭がしびれるように感動したが、翻って90~100年過ぎても全くと言っていいほどに変わっていない世界のあり方に呆れてしまった。
ウディ・ガスリーやスプリングスティーンの歌で主人公の名はトム・ジョードだと知っていたが、本当の主人公は"母ちゃん"だと思った。また"怒りの葡萄"の意味するところをようやく知った。今(特に今の日本で)、読まれるべき一冊と思う。
小説には貧しい食材で家族みんなの分の食事を作っている母ちゃんの描写が繰り返し描かれていて食べてみたい気持ちになった。また、それに影響されてか、夜はかなり時間をかけてじっくり料理した。煮物。
23時半、就寝。
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