春の嵐
朝、凄い雨の音で目が覚める。家の裏はトマト農家のビニールハウスなのでその屋根に雨粒が撥ねてまるでドラムロールのよう。それと風。ゴーっとか、ビューっとか、カタカナで音がする。春の嵐。野生動物ならこんな日にはうろつかないだろう。
現場は中止。ただ諸事情で、来週、自分の代わりに機材を運んでくれることになったスタッフのK君に場所を教えがてらパトロールに出かけた。現場の道路側や民家側の壁に崩落などは無いが、古代の住居址が検出されていたトレンチに水が溜まっていた。心配しても結局は雨が止んでからでないと何もできないので見るだけ見て一度会社に帰る。
雨が止んだのは午後。止んだら止んだで今度は初夏のような暑さ。ただ日差しが戻ると途端に鬱々していたここ数日が嘘のように気分爽快になり、また現場へ行く。急に晴れたのでまだ濡れたままの世界に陽が当たりキラキラしてきれいだった。
スマホでジョニ・ミッチェル、ウォーター・ボーイズ、ホットハウス・フラワーズ、ハンク・ウィリアムス等聞きながら多摩川を石田大橋で渡る。最高。
大きな柄杓を持って行って水くみをやろうと考えたが、あれから水量はさらに増えほぼプール。やってみて、発電機、水中ポンプが無いとこれは無理と悟る。調査会のOさんに電話し、来てもらって復旧を含めた週明けの段取りを打ち合わせた。
夜、弟からあるものが届く。自分を元気づけようと送ってくれたのだろうが手に取って少し後悔した。これはこんな風に手にしてはいけないものなのじゃないだろうかと思って。それにかけられた「時間」と込められた「念」の濃さ。ちゃんと対価を払うべきと思った。いくら値がはっても世の中にはそういうものが確かにあるのだ。必ず自腹を切って"ちゃんと"手に入れようと思った。知らない人はなんのこっちゃ分からんと思うけど。
先日、見た映画『コーダ あいのうた』を見て以来、ジョニ・ミッチェルの『Boss side now』がずっと頭の中でヘビロテ状態。映画の方のエミリア・ジョーンズのバージョンをYouTubeで探してまた見てしまった。
[和訳]Both Sides Now - Emilia Jones (youtube.com)
0時過ぎ、就寝。
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