スートラ=経
隣の公園の緑と養生用のブルーシートが色濃いさわやかな朝の現場の椅子に『麻薬書簡~アレンギンズバーグ×ウィリアム・バロウズ』とでかく表紙に書かれた文庫本が置いてあった。読んでるのはAさんで普段は山本周五郎や柴田錬三郎等の時代小説を読んでいるが、元々は諏訪瀬島のコミューンにも行った人。聞くと某書店の古書コーナーに200円であったとか。青春の一冊という感じか。
メキシコに長く暮らした経験のある新しく入った女性に「メキシコの大統領決まりましたね」と声をかけると「日本もトップを国民が直接選べるようにすれば良いのに」と一言。「下っ端を選んでその下っ端たちがその中から一番を選ぶのじゃなくて」とか。確かに「入れ札でお上をみーんなで決めるがじゃ」と竜馬が言っていた(聞いたわけではない)が、その通りになっていないよなあ、思う。各党、あらかじめ下っ端たちが自分らの代表を選び、その中から国民が選挙で首相を選ぶというのが良いのじゃないかしら。
仕事はかまどの調査。先日、今の住居址はオーソドックスだ、のように書いたが訂正。かまどが複雑。作り変え、作り直しなど様々な可能性の痕跡がある。どの跡をどういう風に解釈してどう記録に残すかというのが仕事なので調査員と一日あーでもない、こーでもないと考えた。答えは出ず。脳みそが疲れた。
夜、帰宅して昨日買っておいた焼き鮭その他で食事。今、家のグリルの魚焼き器が壊れていて魚が焼けない。なので最初から焼いてあるやつ2匹がパックしてあるやつを買ってその一匹を食べた。久しぶりに食べた気がする。美味かった。
BSのニュース(かな)で、ガザの現状を伝えるニュースを見た。暗澹たる気持ちになる。アメリカ大統領選挙の選挙権が欲しい(皮肉です)。
昼間、Aさんの文庫本を見たせいかこれを聞いた。
https://youtu.be/-arPnTm0ZFI?si=JjTjxSk2CEvXyWMi
今では老いぼれた、孤独な男になっちまったが
車の中でこうして自らの孤独を語ることを
おれは恐れちゃいない
というのは それはおれだけの孤独じゃなくて
アメリカ中にいる おれたちみんなのものだから
なあ、みんな、語られる孤独とは預言なのだ
百年前の月の中でも またこのたった今
カンザスの真ん中でも
<中略>
おれは声をあげ
今、アメリカ語からマントラを作ろう
おれは戦争の終結をここに宣言する
いにしえの日々の幻影
おれ自身の千年紀(ミレニアム)の言葉を発しよう
『ウィチタ渦巻きスートラ』 byアレンギンズバーグ 村上春樹訳
23時半、就寝。
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